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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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ネットサーフィンしていて、高校の英語の先生のブログ「幸運が君を見つけてくれる」というところを見つけました。コメントしようと思ったら、またまた長くなったので、ここに書きます。

…‥‥・*・‥‥……‥‥・*・‥‥…‥‥・*・‥‥……

ほしのねこさん、こんにちは。小学校の教師ですが、通りかかって「いずこも同じ」と思ったので、ちょっと書かせて下さいね。

「足並みを揃えて欲しい」というのは、裏を返せば「あの先生がやっていることがとてもいいからぜひA先生もやってください。なんでやらないんですか?」と、子ども達や保護者から言われているけど自分はやりたくない、ということなのだと思います。

当たり前ですよね、楽しく授業をするって、とっても大変なことだから、その先生は仕事がこれ以上増えるのがいやなんですよ。

小学校でも、「学級通信を毎日出さないで欲しい」「あまり教室にものを持ち込まないで欲しい」などと言われているのは大抵、とってもいいことだけど、しようとするととても大変なことばかりです。

だから、特に(法的)理由もないのに「するな」と言われたら、「ああ、私がうまくいってるのが悔しいんだな」と思うといいんじゃないかな、と思います。


「教科書で」か「教科書を」か、というのは、小学校教育では向山洋一さんという方がたくさん本を出されている中でよく話題にあげて下さっています。

簡単に言うと「教科書を」教えることができなければ、「教科書で」教えることなんてできないんじゃないの?ということのようです。
「教科書を」⊂「教科書で」という感じかな。

教科書を全て教える。しかも、予定されているより短い時間でより確かに教える、そのために授業の進め方を工夫するんです。残った時間を、練習にあててもいいし、別の教材を持ってきてもいいですよね。

私は今算数の少人数指導専科をしています。
授業を受け持つ時、私は「教科書のここのページをお願いします」と言われます。低学年だと、写真や絵ばっかりのページだったりします。時には、どの先生も「このページは面白くないから宿題にしちゃおう」なんて思うような、練習問題ばっかりでうんざりするページが回ってくることもあります。

その授業を、「先生、今日の算数楽しかった!」と言ってもらえるようにするには、また、たくさんの問題を効率的に1時間で終えるようにするには、どんな言葉かけをしたらいいか、何を準備したらいいか、子どもにどんな活動をさせたらいいか、と考える。

そして、一緒に指導する担任の先生が「目から鱗」状態になれば最高ですね。
うまくいくと、担任の先生が一番一生懸命に授業を聞いていたりしますよ。
(^O^)

「教科書を教える」と簡単に言いますけど、教科書は奥が深いです。
学習に必要な要素がこれでもかと詰まっている。
そして、何年も何年もかけて、いろんな人が研究して工夫して、今の形ができあがっています。だから、いろんな秘密があります。
算数の教科書だと、端の方についている数直線の長さはどうやって決められているか。計算問題はどんな順番で並んでいるか。(ただ易しい順というだけではないですね)挿絵のチューリップはなぜ白と黄色なのか。そんなことの答えを見つけるたびに、私自身がワクワクしてきます。
そんな教科書の秘密、高校の英語の教科書にもきっと詰まっているはずだと思うんです。


シラバス…多分小学校で言う指導要領や年間指導計画、指導案のようなものだと思いますが、そこに書かれているとおりに授業をしなければならないとしても、その中でどれだけ工夫をして面白くするかが、教師の腕の見せ所じゃないかな、という気がします。

「音読させる」と書いてあっても、丸(。)読み、点(、)読み、タケノコ読み、列指名、地の文と会話文の交互読み、全員で一斉読み、黙読、自分の速さで一斉読み、修業に行く(1回目はここ、2回目はそっちと場所や方向を変える)、相手を探して交互読み…もっと面白い音読の仕方も工夫できるかもしれません。

つまらない(と思われる)「シラバス」をどう読みこなすか、どう脚色していくか、なかなかやりがいがありそうですよ。


そして、一番言いたいこと
「教師は、子どもの事実で勝負」です。高校なら、受け持ったクラスの子が、他よりもぐんといい点を取れていれば、他の先生は何も言えなくなるはずです。点数のみで比較するのは、子どもの人格形成に携わっている教師としてはあまりやりたくないことかもしれませんが、これも、「点数が取れて当たり前。その上で人格形成を図る」と考えてみると良いのではと思います。いろいろ言ってくる先生って、けっこう点数に弱いです。「文句があるなら平均点を上げてごらんなさいよ。あなた教師なんでしょ?」と言えますよ。

医者は患者の病気を治すのが仕事です。で、患者は病気が治って家に帰っていく。先生は子どもに学力をつけるのが仕事のはずなのに、子どもは学力をつけて家に帰っていってるか?ということです。医者に行って、「病気は治らないけど楽しかったからいい先生だ、毎週通っている」なんてことはないですよね。でも、学校は「学力は付かないけど楽しいから毎日行く」がけっこうまかり通っている。今の学校はそこのところに、危機感を持たなくちゃいけないんじゃないかと思っています。

ほしのねこさんのやり方のほうが、子どもに確実に力が付いてるんだということを、データとして持っておいたら、切り札になりますよ。

いずこも同じ、でも、負けずにがんばっている人がいるのも同じです。
マイペースで行きましょうね!


===== コメント =====

2007/4/14 13:26 投稿者:ほしのねこ
こんにちは,みっぴさん
励ましのコメントありがとうございます。

みっぴさんがおっしゃってくださっていることは,
すべてやってみましたが
ダメでした。

根本は,私に対する嫉妬で,とにかく私を負かして,たたいて,つぶす事という
信じられないようなレベルの低さなんです。
他のクラスより,10点も平均点が高いというデータもあります。
それも通用しません。
反論は「そんなに平均点が高いのはおかしい。何か裏があるんじゃないか」
です。
とにかく,何も通用しない世界です。

もし,いじめを体験されたことがあるなら,いじめは理論も何もかも越えているということが分かられると思います。
私の周りの先生方も,自分が苦しい体験をしないと気づかれないと思います。
人を変えるのはあきらめて,自分の信じることをやるしかないです。[[pict:horori]]ビェェン

いじめには,何も通用しないということは,もし,みっぴさんに体験されたことが無くて,
人は,きっと優しさとかで変わるはずと思われるようでしたら,
いじめられている方がもっと,努力すべきと思われているようでしたら,

次の本を読んでみてください。

少年少女向けの本で,短時間ですぐ読めます。
魔法のように素敵な本です。
私のブログからすぐに探すこともできます。

「スターガール」

http://iyashinotenshi.cocolog-nifty.com/blog/


2007/4/14 14:01 投稿者:みっぴ

ほしのねこさん、来て下さってありがとうございます。
なるほど、論理の通用しない「いじめ」の部類にはいるのですね。
それなら、戦わずして逃げるのが一番!だと思ったりします。あはは。

何よりも自分を大切にして下さいね。
「子ども達に悪い」と思われるかもしれませんが、自分が元気でなければ、子ども達に満足行く指導はできませんもの。
理解して下さる先生方が少しでも多いことを願っています。

高校って、転勤はあまりないんですか?
元凶を作っている人がどこか学校でないところに行ってしまえば、その他の人は案外、みんなほしのねこさんの意見に賛成なのかもしれないですね。(^-^)
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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material by:=ポカポカ色=
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