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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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教育関係のブログをサーフしていて、ちょっと気になる言葉を見つけた。

あべたかさんのところの記事

――授業の様子をプロトコル(子どもたちの会話、先生の会話や指示、発問、説明などが書かれているもの)として切り取った文章が――
とある。

ん?プロトコルって、コンピュータ用語じゃなかったの?
気になって、調べてみました。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

――結果――

3種類あるみたいです。

1.コンピュータのネットワーク上の通信規約。区別のために「通信プロトコル」という場合もある。TCP/IP、FTP、POPなど。

2.特に、国際的な儀礼での約束ごとやマナーをマニュアルのようにまとめたもの。また、その中身。日本語では「議定書」などと訳される。通信プロトコルと区別するために、「プロトコール」と表記されることがある。この意味から、「○○のやり方」というのを「○○プロトコル」と書く場合がある。

3.人間の認知プロセス、主に問題解決の際の思考プロセスを言葉として表出したもの。発話データということもある。心理学用語。「プロトコル分析」という方法に使われる発話データ。

どの「プロトコル」も、フローチャートのように、「これをして、次はこうなって」という過程を説明したりする、そのあたりの意味は同じですよね。ただ、あべたかさんの書いている説明とはどれもちょっと意味が違う。あべたかさんの書いてるのは「授業記録」と言った意味合いが強いですね。

で、引き続き調べていたら、この3つと全く違う書かれ方のものを一つだけ発見しました。

バングラデシュ小学校理数科教育教科プロジェクトのページで

――授業における教師と生徒の発言等を書き起こしたものをプロトコルといいます――

と書かれてあるのを見つけた。あ、これって、あべたかさんのところと同じ使い方だ。

…発言を書き起こしたデータという意味ではと同じに見えるけど、「プロトコル」の本来の意味が失われています。

たぶん、どこかの先生が心理学のプロトコル分析を知った時に「プロトコル」=「発話データ」と単純に理解し、そのままこの言葉を自分の実践か何かに使ったのが始まりなのではないかと思います。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

言葉は変わっていくものですから、教育界で「プロトコル」=「授業記録の書き起こし」という狭義での使われ方になっても、それを悪いとは言えないです。でも、もともとの意味が何であったか、どのような使われ方をしていた言葉なのかは、プロとしてはちょっと気に留めて、理解しておいた方がいいだろうなと思いました。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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