忍者ブログ
小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
[301]  [300]  [299]  [298]  [297]  [296]  [295]  [294]  [293]  [292]  [287
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ケータイとiPhoneとTwitterでネットやってます層が広がったことで、どうも私の方がネットサーフがしんどくなってきております。
こういう状態で子どもに情報教育だICTだって言えるか?っつーの。

★子どもじゃなくて大人がマナーを考えてない★

5年くらい前かなあ、子ども達が割とたくさんいる掲示板に行ってよく遊んでました。
そこで、子ども達がやっと始めたインターネットでわがまましまくって他の子に迷惑かけたりしてるのを見て、注意したり、仲間に巻きこんでみんなで考えたりしながら、そこの掲示板の秩序を何とか保って楽しくやろうとした、そんな経験があります。

私自身は一応大人だけれど、子ども達は書き込みを読んだだけじゃその相手が大人かどうかなんて分かんないじゃん。子ども達に「何様?」という感じにいろいろ文句言われながら、時にはその子の親だっていう、敵意むき出しの書き込みにも対応しながら、2年くらいかけて何とか「利用者の自治」という方向に持って行きました。終わりの方の子ども達のマナーったらそりゃ素敵でしたよ。小6~中学2年くらいの子が、周りの子に尊敬されるリーダー的な役割を持って、初心者の気持ちを考えてとっても優しく誘導してくれて、でもだめなことはきっちり言ってあげていた。もうそのサイトはなくなって、そこで知り合った仲間たちとも一部を除いて今は全然つながっていないけどね。

で、その時に必死でモグラたたきしていたことが、今、ケータイやiPhone、Twitterでネットに日常的にかかわるようになってきた「オトナ」たちの間で再発しているんですよね。


「配慮のない発言」(自分の発言の影響を考えていない)
「チェーンメール的コメント」(ネットのもたらす影響を理解できていない)
「引用やコピー等の違反」(著作権・肖像権についてあまり理解できていない)
「個人情報の取り扱いの甘さ」(自分のはともかく、他の人の情報までだだ漏れ)
「相手意識の希薄さ」(ネットの中での自分の位置が見えていない)
「成りすまし」(それに騙される方がわかってない・対応の仕方がわからず炎上させてしまう)
etc.



また1からやり直しかよ。

しかも、1サイトじゃなくて、ネット全体にはびこりつつある。

常連ばっかりの1サイトに2年近くかかったのに、ネット全体…?

…無理じゃね?



そういう、ものすごくかったるい感覚が最近ちょくちょく襲ってきます。

私は教員なので、Twitterでフォローしてるのも教育関係者が多いのですが、そのタイムラインでさえ「何考えてんだ」状態のことがあり、「そんな意識で子どもに情報教育とか情報モラルがとか言ってる場合か!」と苛々してしまいます。

文部科学省の「熟議」も読んでいましたが、ここも教育関係者とはとても思えない言葉のやり取りに唖然として、読むのをやめました。がんばっている人たちには悪いですが、このままだと学級崩壊ならぬ掲示板崩壊になるかもしれません。何か仕掛けなければ自然淘汰はされないです。でも、わざと仕掛けるのでは反発を買います。そこが難しいし、時間がかかります。子どもは成長する過程にあるので割と飲み込みが早いですが、大人相手だと相当時間がかかりそうです。

今までだったら、ネットまでの敷居を超えるのにそれなりの経験を積んで、学習してマナーを学んできていたものが、いきなり各々のプライベートゾーンから落書き感覚でネットになだれ込んでくるわけで、もう手のつけられない状態です。

で、始末の悪いことにそれを一部の教育人しか知らない。Twitterをしてるとか以前に、知らない人、まだまだ多いですよね。もし知ったとしても、しようとしない人、必要感のない人、多いと思う。おそらくそれ(Twitterを知らない人やいらない人が多いという事実)も、Twitterをしている先生方は知らない、または意識してないと思う。もちろん、今Twitterを知らない人は、これからも知る機会はなかなかない。だから、そんなこと(ネット上のマナーの低下)がネット上で起きているなんてもちろん気がつかない。デジタルディバイドじゃなくて、ネットディバイドなのかも。



★新しいネットマナー?★


ネットマナーについては、今まで言われていたこと+αの現象が起きているように思います。

(1)ブログやメールを子ども達がするようになった時、「リンク・相互リンクは許可を取る」とか、「メールはすぐ返信する」とか「自分から終わりにしない」とか、妙なルールが流行りましたよね。それがTwitterにも出てきているようです。

Twitterはフォロー・リムーブが自由にできることを考えて作られてるのに、「フォローしていいですか」とか、「相互フォローお願いします」とかあるし、自分のアカウントを入れて呟かれたからと、いちいち返事をして喧嘩になっているものもあるし。逆に「返信をしてくれない」と怒ってるのも見るし。RTの仕方について「こうすべき」「私はこうしたいんだからいいでしょ」と喧嘩してるのもあるし。

使い方は自由かもしれませんが、特性や最低限のルール(それはみんなが気持ちよくTwitterを使えるようにあるはずですよね)を考えて使うようにしなきゃだと思うんですよね。ということは、たとえ大人でもTwitterの向こう側にいるたくさんの人に思いが至ってない人がかなりいるということだと思うんですよ。


(2)「いわゆる有名人」と同じ土俵で話す機会が作られてしまったために、「同じ人間なんだ」という意識ができたのはいいんですが、自分も同じくらいに思ってしまう人が出てきてるようです。

例えば、Softbankの孫さんが龍馬について話すのに一般の人が絡んで一緒におしゃべりをする。それはわかりますが、孫さんの仕事に関しては、一般の人が一利用者として「こうなってほしい」とアイデアを出すことはあっても、会社の状態などについて全くわかっていないのに、まるで孫さんの同僚のように「会社はこうすべき」などの意見を言うのは違うんじゃないか、ということです。

今までは、ブログだったり、掲示板だったりと、相手と自分とのつながりが限られた一部分だったので、そこでの立場だけを考えれば大丈夫だったのですが、Twitterのタイムラインはその人のどんな種類・分野のつぶやきも全部ひっくるめて入ってきますから、その人に対してどのような立場で発言すればいいかということが分からなくなってしまうのでしょう。

ただ、呟く側もできればアカウントごとに立場をはっきりさせて呟く方が、フォローしている人を迷わせなくていいと思うのですが(東国原知事なんかはきちんとしてらっしゃると思います。何のためにTwitterをするのかを決めていらっしゃるのでしょうね)、それも、そこまで考えている人は少ないようで、それを考える・決めるのも新しいネットマナーと言うべきなのかもしれないですね。


さて、この状況で、子ども達…いや、先生方に、何を「情報モラル・マナー」として啓発していくべきでしょうか。これから考えていかなければなりません。
PR
私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
広告
P R
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]