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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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へへへ。
タイトルの通りです。

どうやったか、どうなったかは↓へ。

★企画発案まで★

研修で、先生方にホームページを作っていただくことになりました。
しかし。
この手の研修、まともにいったためしがないんですよね。


こういう場合、たいていめあては2つあります。

1.学校ホームページの各学年のコーナーを作る。
 全学年分を誰か一人が全部作るのは大変ですし、どんなことしてるのか詳しくは分からないですよね。それぞれの担任の先生に作ってもらえば一気に出来上がるわけです。

2.先生方にホームページを作れるようになってもらう。
 ワードなら普段の仕事に使っていますが、ホームページ作成ソフトはまず使いませんよね。ホームページが作れるようになる、というだけでなく、日頃使わないソフトでも挑戦して、今後いろいろなソフトを使ったり子どもに教えたりできるようになってほしいということです。

ところが。
往々にしてこのめあてが2つとも達成されない。
なぜか?

苦手な先生が「お願い~♪」と他の先生に任せてしまう。
他の先生が「いいですよ」と引き受けると、苦手な先生はソフトを使えるようにならない。
これで、めあて2は×になりますよね。

さて、まかされた先生があまり上手に使える人でなかった場合、一人でうんうん唸るか、適当にやって間違えるか、私にひたすら尋ねるかして、時間がかかってしまう。
これで、めあて1も×になってしまいます。

上手に使える人だった場合、めあて1だけでも達成されるかというと、何だか妙に凝ってしまって何ページも何ページも作ったり、アニメーションをいくつも加えてみたり、それからそれから…。
やっぱりめあて1も×になってしまいます。

夏休みにホームページを作る研修はこれまで何度もやってきましたけど、大抵上のような状態で、後あとまで尻拭いが大変でした。

それで、どうせ大したことができないんなら、子どもをパソコン室に連れて行った時に自然に『学び合い』の形にしてくれるように、先生方自身に『学び合い』のやり方で研修していただこう、と思ったわけです。

『学び合い』のやり方が普通のやり方より簡単にできたり、早くできたり、楽しくできたりすれば、先生方がパソコン室に行った時に、子どもたちにもそんな風に学び合うことを求めてくれるんじゃないか、ということです。

ただ、先生方の中には、自分の所属している研究団体以外の研究を毛嫌いする方もいたりするので、『学び合い』という言葉を出すと、それだけで拒否反応を示す方もいらっしゃるかもしれないと思い、気づかれないように学び合っていただく方法を考えてみました。


★研修の前の「語り」もどき★

そのまま書くとばれそうなので箇条書きで。
・ホームページを一人1ページ作ること
・全員が1ページずつ作ったところで研修終了
・学年分が終わったら終わりではない。全員ができているか確認を
・先生方が一人でもできるようになるために、苦手な先生の分を「してあげる」ではなく「教える」
・時間が限られているので、時間内に全員が終わることをめざす
・そのために、他の先生が終わっていないのに一人で何ページも作ることはしない
・私はソフトのことはよくわからないので、先生方でお互いに相談し合う

このくらい喋ったかな。
ホームページを作る時に気をつけてほしいことはこちらから喋ったので、その分時間がかかって、私が「では始めてください」と言うまでが10分でした。


★研修の様子★

結論から言うと、『学び合い』出来ました。ただし、全体に広げるには時間が少なかった。
うちの学校の教師集団の課題も明らかになりました。こんなにはっきり出ると思わなかったのでびっくり、でも納得でした。
いろんな『学び合い』の姿が見られて楽しかったです。

例えば。

パソコンの苦手なA先生は、同学年に周りを囲んでもらって、「ここを押して」「このフォルダを開けて」と手とり足とり教えてもらって必死で頑張っています。

仲良しのB先生とC先生は「あ、これかわいい~」「ねぇねぇ、これどうやったらできるの?」「多分このボタンじゃない?」なんて相談しながら飾り枠やロゴを着々と作っていく。

そこに、隣で一人頑張っていたD先生が「お、それどうやったの?」と覗き込み、「これはねー」とB先生に教えてもらっていました。

同学年で協力して自分達のページを終わらせて一息ついているE先生達に、「自分の学年が終わったら終わりじゃないですよぉ」と釘を刺すと、マグカップを持ったまま他の先生方の画面を覗いて回っていました。

その中で、全く『学び合い』にならなかったのが1グループ。その学年の中で一番上手だと思われている先生がパソコンの前に座って、あとの先生は「○○の写真を使ったら?」「○○のことも載せようよ」と、内容について意見を言っているだけ。パソコンの操作については全く口を出さない。

ところが、操作していた先生、実は私が始めに言った指示を理解していなかった。資料をよく読んだらわかるはずのものだったのですが(だから他の先生は間違えなかったのですが)、資料もまともに読んでいなかった。今まで、我流で、勘だけを頼りにやっていたようなのです。

我流先生は、結局自分ひとりで学年の全部のページを(ただし私が指示したことは無視して)作り上げました。もうひとつ言うと、この学年だけ時間オーバーしました。他の先生はしっかり時間内に終わらせることができたんです!やっぱり『学び合い』はすごい!


★振り返って★

85%くらい『学び合い』が達成されたと思います。
あとの15%が『学び合い』にならなかった原因は何か、考えてみました。

1つは、今回の研修は授業ではなかったため、それぞれの先生方の「自分ができるようにならなければいけない」という意識が子どもよりも弱かったと考えられます。それで、自分がしなければならない部分を他の先生に頼む人や、他の先生がすべきところを引き受ける人が現れてしまいました。

2つめは、「学年のホームページを作る」という課題だったため、学年でまとまる人が多かったということです。出張などで学年の先生の人数が少なかったところは学年の枠が取り払われ、そのため活発な立ち歩きや、相談の会話が発生しました。また、専科の先生の言葉かけがとても効果的に働いていました。学年という枠は、先生方が『学び合い』をする時には邪魔だということがよくわかりました。「学級のホームページを作る」という課題だったら良かったのかもしれません。

3つめもありますが、ここでは書きません。あはは。


教師集団の学び合い、いろんなことが見えてきます。面白い。いや、面白がってちゃいけないですね。今回のことを糧にして、また先生方に学び合いをこっそり広めていきたいと思います。うふふ。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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