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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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4月にツイッターでうちのクラスの様子をつぶやいてたんで、もう一回引っ張り出してみました。
9月になったけど、前と比べてどうかな?

【4月のツイート】

≪入学2日目≫
入学式にいわゆる「語り」をさらっとして、今日は二日目。人を食ったような喋りをする奴に優し~く喝を入れておいて、あとは友達に教えてあげてる子を褒めたりしながら、学校の決まりも知らせつつじわっと学び合いもどき。今日はどっちかというと「みんなが一人残らずできる」ことに主眼を置きました。

子ども達だけで絶対にできる課題を与え、達成感を味わわせる。「自分達だけで背の順を決めて並ぶ」「みんなの前で簡単な自己紹介をする」など。実は子ども同士があまり関わらなくても全員ができるのだけれど、子ども達に「先生は全員が一人残らずできることを求めている」と伝えることができた。

≪4月12日≫
「学び合い」の視点で改めて学校経営案や研究テーマを読んでみると、けっこう学び合いと同じ考えでいけそうなのがある。一年間、きっちり鍛えたらどんないい子たちが育つだろうと今から楽しみです。「これまでの一斉授業を続けているように見える学び合い」を目指してみます。

今日の課題は「『はる』を何も見ないで言えるようになる」。10分間練習の時間を与えてみた。思った通り、8割方できたところで遊び始めた子が出た。「全員できたか」の確認が甘い。全員に言わせてみたら、やはり詰まる子が出る。彼らに小さな声でこっそり教えようとしている子達。可愛いけどね。

「そんなに一生懸命教えてくれるのなら、なぜさっきの練習時間に教えてくれなかったの?全員できたと思っていたでしょう?本当に全員できているか今度から確かめようね」子ども達、神妙に聞いてました。言えなかった子には20秒猶予を与えたら、15秒くらいでもうOKとばかりに言い始め、見事合格。

≪4月13日≫
今日も全員達成の喜びを分かち合いました。良かった良かった。まあ、全員が短時間でできて当たり前の課題ではありましたけどね。今までの授業形態のまま、気づかれないように学び合いを入れていく…今年はうまくいきそうです。ふっふっふ。

昨日の学び合い。算数のプリントの仕方を軽く教えておいて、全員が合格するように指示。問題を解き終わった後、全員ができたか見て回る子が2人。えらい!終わっていない子のところにはうじゃっと集まって教えている様子。することなくて遊び始めた子には「全員終わったら教えてね」で静観させた。

全員が合格したかプリントをチェック。指示通りの答え方でなかった子が2名いたので、「終わったかだけじゃなくて正しく書けたかどうかを確かめておくとみんなが合格になったね」と言うとうなずく子たち。「でも、まるは全員正しくつけていたので、そこは全員合格ですよ」に「やったあ!」とにこにこ。

別の授業中、子ども達が活動している時間に「先生、○○ちゃんが泣いてます」と報告。今まではこれで終わらせてきたのね。「あなたは○○ちゃんが泣いてていいと思う?どうしたらいいかな?」と言うと、戻って「どうしたの?」と聞いていた。ところが、周りで気付かずに笑いながら作業している子数名。

その子たちに、「あなた達は○○ちゃんが泣いていてもそれでいいのね」と言うとはっとして周りにわらわらと群がる。「どうしたの」「どうしたの」「どうしたの」…余計に泣く○○ちゃん。そりゃーそうだよな。介入した方がいいかな?と思ってると「みんなが言うとわからないよ、座ろうよ」と誰かの声。

そのあと、「誰かが下手って言ったの?」とか、「終わらないから泣いてたの?」とかいろいろ聞いてるけど全部No。かなり時間が経ったので、これは初回にしてはハードになっちゃうなと思い、ちょっと介入。「ねぇ、○○ちゃん。もしかして『何でもない』の?」うなずく○○ちゃん。

子ども達はこれで気付いたらしい。自分にも経験があったんでしょうね。ちょっと泣きたくなってしまって泣いただけなのに、みんなからどうしたのどうしたのって言われて困ったこと。たいしたことないのに、うまくいえなくて困ったこと。「ねえ、みんな席に戻ろうよ。」とまた誰かがいい、さあっと自席にひいていく子ども達。よくがんばりました!

あとで本人によく聞いてみると、作品が思った通りの仕上がりにならなくて悲しくなったんだそうです。そのあたり、自分から言うのは(しかも泣いてる時に言うのは)難しかったでしょうね。今回は子ども達だけの力で解決というわけにはいかなかったけど、子ども達とっても優しかったし、良く頑張った!

≪4月19日≫
今日の算数は、設定した時間ぴったりに「終わりました」の声が一斉に上がり(最後の一人が終わるのをみんなで待っていた)、その後のチェックでは全員合格できた。なかなかの充実感。でも既に子どもは「このくらい楽勝。もっとできる」という顔をしているところが面白い。も少しレベルアップしないと。

【さて、9月の子ども達は】
…う~ん。夏休みを経てまた元に戻ったんじゃ?と思わせるほどの呆けぶりです。1学期と少し変わったな、と思うのは、いわゆる「消極的な子」が、ずいぶんとこまめに動いてくれるようになったこと。彼女たちは、進んでいろんなことに挑戦するようになってきたし、人前で話すときも声が出るようになった。

もう一つは、1学期に分からないとじっとしていた子が、「ねーこれどうするのー」とプリントなんかを持って友達に訊きに行くようになったこと。で、時々「あ、そういうことね」とか「わからーん」とか声に出しているのを聞くと、ちょっと嬉しい。

困っているのは、どうしてもいちいち言わないと「みんな」を考えられない子。数名いて、そいつらがつるんで遊び始めるので、周りの子が言っても優しすぎて全然通じない。で、周りの子に迷惑をかけて(泣かせたりけがをさせたりして)からハッと気づいて、その後はフリーズするという(^^ゞ謝り方も教えなきゃなんだよなー。

妙なところに時間がかかってしまう、今の学び合いもどきです。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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