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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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以前から時々紹介してる「お嫁様は宇宙人」というブログですが、今回また考えさせられたのでご紹介。…と言っても、記事の内容ではなくて、コメントの方です。

該当記事「何をどうすりゃ」はこちら

コメントの3番目に「よしこ」さんという方が書いてらっしゃるんですけどね。
「子どもを教える立場にいる」そうで、言っている内容は理解できます。
私も同じ内容を記事にしたことありますしね。
よしこさん、うちのブログ読んでんのか?と思うくらい書いてることそっくりですもん。

でもね、私ならそこにそういう風には書かない。
つか、まず書き込まないです。
(だからここでこっそり書いてます。飛んでいってみっぴの記事をばらさないで下さいねー(^^ゞアクセス解析でかづぷーさんが見に来られる場合はこの限りではありませんが。)

何故書かないのか?
立場が違うからです。

かづぷーさん達は「親」として「親が子どもをしつけるということ」を書いている。
私達は「教師」として子どもを育てていく。

教師が、学校で起きている子どもの問題に対応し、鎮圧(今回はこの言葉が似合いますね)していかなければならないのは当たり前です。それを親の責任だとして放置していいわけがありません。

でも、かづぷーさんやそこに来ている方々は先生ではありません。「親として、この事件は先生に任せっきりでいい事件ではないよね」そういうことを話しているわけです。
親の対応・しつけ方によっては、この事件は未然に防げたのではないか、こういう事を平気でする子にはならなかったのではないか、その責任を考えているのです。

親が、「親は何をしてる?」と言っているのです。
教師が「親は何をしてるんだ」と言っていたら、それこそ責任逃れです。
教師なら「教師は何してたんだ」と考えるはずです。
現に、私も「ここまでになる以前に、担任として、学校として何か対応ができなかったのだろうか」と一番に考えました。

それぞれが自分の立場からこの事件を顧みているわけです。
よしこさんが一番に親ではなく「教師は何してたんだ」と考えたのも自分の立場と重ねたからだと思います。

そして、その立場の違いを理解した上でコメントしなければならなかったのだろうと思います。

……・……*……・……

以前、「先生のホンネで書きます」という記事をアップした時、某小学校の校長先生から学校便りに転載したいと言われ、慌ててお断りをさせていただいたことがあります。

その時は、学校の状況を理解しようとしない自己中な親に怒りを覚えたので、自分のブログで毒を吐いてすっきりさせたわけだったんですが、それをそのままおうちの方に見せて、快い理解が得られるわけがないじゃないですか。

どのように書いたら、相手にこちらの思いが正しく受け入れてもらえるか、そこを考えなければ、どれだけ長い文章を書こうとも、どれだけ自己主張しようとも、コミュニケーションは成立しません。どのように書けば正しく受け入れてくれそうか、自分が相手のことを考えなければならない。つまり、自分を理解してもらうためには、相手を理解しなければならないということです。

よしこさんがかづぷーさんのところにコメントして周りから非難されたのは、そこが不足していたからだと思います。

>なんで「親が」「親が」いうのか不思議です。
不思議だとは思っているようですが、理解しようとは思っていないようです。22番で「バカの壁」を比喩的に使っているところがありますが、「私は読んでいるけれどあなたは読んだかしら」「あなた達が知識のない分野に関して理解するのは所詮無理なのよ」と、2重に相手を蔑んでいるように感じられます。

>「親が親が」じゃなくって、「教師」「指導者」無能なんです。
ここのところに、学校の教師に対する不信感のようなものを感じます。
自分に対して「無能」という表現はありかもしれませんが、この事件に対して、関わった教師を、知りもしないのに「無能」と呼ぶという、全く根拠のない蔑視がなされています。

おそらく、よしこさんから見て、日頃関わっている子ども達の学校の先生は、どうも頼りなく、指導力もなさそうに見えるのだろうと思います。実際そうなのかもしれません。そしてきっと、よしこさんが関わっている活動の中でもいろんな問題が発生し、その度によしこさんは子ども達一人ひとりにきちんと指導をしてうまくやっているのだと思います。それで、今回のニュースを聞いた時、一番に「そういう子が出るなんて、教育者として恥ずかしくないんだろうか」と思ったのではないでしょうか。

でも。

かづぷーさんは先生の立場にある人ではありません。
そこに集まってくる人達も同じ親の立場の人達です。
そして、「親としてどうあるべきか」を話しているのです。

そこに、教師としての指導力のことなど、書くべきではなかったと思います。

もし書くとしても、私だったら、話題が横にそれることを詫びた上で、「教師の指導力不足ということも考えられる」程度にとどめておきます。

どうしても書きたければ、やはり自分のブログなどホームグラウンドを持って、そこで書くべきなんじゃないでしょうか。ここみたいに。(^^ゞ


…… コメント ……

2008/3/15 21:36 投稿者:DEN
立て続けのコメントですみません…
かづぷーさんの記事とそれに伴うコメントも全部見てみました。
「親が」「親が」と言うのは簡単なのですが、「じゃあ、どうしたらいいのか」という部分が無いコメントがほとんどで、残念です。
教育関係者も、そうでない人も、同じような考えを持っているのに、解決策は何一つ見いだせていない、ってところが、こういった問題の難しい所なんですよね。

自分は、初任校が教護院(昔は感化院、今は自立支援施設と名称が変わりましたね…)だったので、この手の生徒と寝食を共にしてきました。
ほとんどの家庭は、家庭としての機能を果たしていないところばかりでした。
大学を卒業したばかりの自分が、保護者に色々と指導をしても、なかなか受け入れてもらえず、つらい思いもしました。

福岡の中学校も、その状況に至るまでに考えられることはやってきたのだと思います。
でも、何ともならなかったのでしょうね…

こういう記事を見ると、何ともやりきれない気持ちになりますね…


2008/3/20 17:03 投稿者:かづぷー
いつもお世話になっています。
まさにビンゴで、とても的を得た理解をして下さってありがたい事です。
親が何をしなければならないのか、子供が中学生や高校生になっているにも関わらず、『解りません』と言う親が居るのが今の時代です。
私は『解りません』と言う方に、『では、貴女は今まで何を大事として子育てして来ましたか?』と聞きます。
すると、『頑張って来ました』と言うのです。

いわゆる、親自身も『結果を出さなくても、頑張りさえすりゃイイ』『出来なくてもイイ』と言う考えで育てられている訳です。
だから、親自身も自分の間違いが解らない。

こんな事を言ってはなんですが、『子供の手本になれる様な親』になるのは当たり前だと思うのです。
子供に言う前に、まず自分だろうと。

『人には優しく、自分に厳しく』って昔から言いますが、そんな事を親たちに言おうものなら、『何様のつもり!?偉そうに!!』と言われます。

親が親としてしなければならない事をきちんとする。
行政がしなければならない事をきちんとする。
そして互いに協力し合うのがベストだと思いますが、親が『親として』を知らなければどうにもならない上に、自覚の必要性すら理解出来ない人間が親になっている時代ですから、今後は更に厳しい状況になると思います。

『親は、どこまで子供の責任を取らなければならないんですか?』と口に出す事自体、親の自覚が無いと思っています。
子供を育てたのは親なんですから。
生まれながらの悪人ではなかったのですから。


2008/3/25 0:14 投稿者:みっぴ
■DENさん
昔は金銭的に家庭を維持できない場合が多かったように思いますが、最近は「お金はあるのに家庭として機能していないのね」と感じるようになった気がします。

親も免許が必要だったり、保証人(保護者が仕事でいない時に保護者代わりをする人)を立てるようにしたりできたらいいのにと思ったりもしますね。

■かづぷーさん
おいで下さってありがとうございます。
社会に揉まれていないまま親になっている人達が増えてきているんでしょうね。仕事をするというだけでなく、地域コミュニティへの参加という点でも鍛えられていない。

そういう親たちが育てた子どもを、学校はどう教育していったらいいのかと考えると、結論は出るはずもなく…難しいです。

でも、全員が全員そんな人達ばかりじゃないはずだと信じて、少しずつ頑張っていきたいと思います。子どもに罪はないですしね。


2008/3/25 6:31 投稿者:DEN
おっしゃるとおりですね。
お金がないのは大変ですが、お金があればいいかというと…

携帯電話やパソコンなど、どんどん生活は便利になってますが、「便利=豊か」ではない気がしますね。
今すんでいるところは、信号が3つ、24時間営業は自動販売機と精米器だけ、っていう田舎ですが、子供たちはすごく素直で、保護者もいい人ばかりです。
世の中はもう少し不便な方がいいのかもしれません(笑)

親の免許制については、昔、施設にいたときによく話題になってましたね。
でも、子供ができたから「親になる」のではなく、子供が成長していくのに伴って親も親として成長していって「親になる」のだと思ってます。
そう考えると、子供ができる前に免許を発行するのではなくて、親としての資格を更新していく、みたいな感じがいいのでしょうか?

保証人の考え方もおもしろいですね!
昔は、じいちゃんばあちゃんと同居していた昔の大家族形態が多く、保証人が確保できていたんですけどね…

みっぴさんの記事を読んでいると、いろんなことを考えさせられます!


2008/3/30 20:55 投稿者:みっぴ
そうか、「子どもだけでなくて親も1年生」ってよく言いますもんね。
そう考えると、昔は親の「先生」がたくさん身の回りにいて、社会全体が親の学校だったんでしょうね。
今はそれがないから、掲示板なんかに親は「学校」を求めているのかもしれません。
んー、親の学校や先生、あるといいのにねえ。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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