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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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小一教育技術7・8月号64ページの「ちょっと聞けない保護者のホンネ」に↓こんなのが載っていて、少しばかり腹が立ったので、お返事を書いてみることにしました。

「クラスに多動性症候群の子がいます。授業参観の時、担任の先生がその子の世話で手いっぱいな感じがしました。これでは、他の子に目が届いているのかどうか不安になりました。こういうお子さんに手がかかるのは分かっているはずですから、学校として対策を取って欲しいですね。(埼玉県 女児の母・37歳)」

これを書いた埼玉県のお母さんへ。

対策が取れるなら
とっくにやっとるわいっ!(-"-;)

そういう子が学校に一人だけとか思ってるんだろうなあ。多動だけでなくて、LDの子、何もしない子、保健室登校の子、身体的に介助の必要な子、日頃は何でもないのに急に暴れ出す子…たくさんいるんですよ。で、学校に配置されているのは学級担任分の人数とあと数人。最近言われている「少人数指導」の教員はあくまで少人数指導であって、個別とか取り出し指導要員ではないです。

それでも、先生方はみんな「いいですよ、できるだけ入りましょう」といって下さる。時には、他のクラスに入るはずだった時間を短縮して、そのクラスに張り付いて下さっている。時には、校長先生が、よく暴れる子と手をつないで校庭を歩いているのを目にしたこともあります。

そうやって、先生方はみんな自分の許容範囲を超えた仕事をして、ぼろぼろになっていくんだ。


始めの記事、腹が立ったのにはもう一つ理由があります。

クラスにそういう子がいるとして、あなたの子どもはその子のクラスメイトな訳でしょ?クラスメイトとして、その子を切り捨てていいの?自分の子だけ良ければいいという風に聞こえる。先生が大変なんだったら、他の子ども達(&保護者)が、先生を助けて、そういう子がいても大丈夫なクラスにしていけばいいんじゃない?そういう子は家に帰ったらどうしてると思う?おうちの人たちだけで世話をしているわけでしょ?それに比べたら、学校は何十人もお世話できる人がいるじゃない。その子のお兄さん、お姉さんとして、一人が少しずつ助けてあげようよ。

現に、今私の学級も似たような状態です。他の先生に助けを求めたいけど、他にもたくさん大変な子がいて、私のクラスだけに来てもらうわけにはいかないのです。だから、私の学級では、子ども達が一番の助けです。一年生だけど、どんな風に関わったらその子が話を聞いてくれるか、毎日試行錯誤しながら関わってくれています。トラブルがあっても、大きくならずに納めることができるようになってきています。

そういう子に、あなたの子どもを育てて下さい。

…といっても、あなたのような考えをしている親の子ですから、無理かもしれませんね。担任の先生はあなたのお子さんのことを「自分のことしか考えない困った子だ」と思っているかもしれません。ご愁傷様。

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コメント

■悲しいかな、同感です

埼玉県のお母さんに言いたい。
世の中、ほんっとーーーーーーにいろんな人が居るんです。
その中でお嬢さんが生きていくためには、小さい頃から、いろんな子が居る中で、その場その場でいろんな工夫をしながら生きていかせなくちゃ、結局はお嬢さんがかわいそうなんです。
多動の子も、彼女のクラスメイト、彼女の友達です。
先生の目が届かないんじゃないかという不安はわかりますが、じゃあウチの子はどうしたらいいか、ってそうやってポジティブに考えてほしいですね。
もっと広い心で全体を見てほしいです。

mippisan、ご苦労様です。
お察しします、大変ですね。
私も過去には中学で、ヤンキーお嬢様お坊ちゃまが何人もいる学年で、どの先生も授業できないわ、不登校はでるわ、大変な思いをしました。
でも、他の生徒達は文句も言わずに「自分達はちゃんとするんだ」ってがんばってくれたり、その子達をできる限り助けてくれたりした。
保護者のお母さん達も、文句の一つも言いたいだろうに、ペンキで彩られた壁を塗りに、椅子や机の壊されたの、こげたり穴のあいたりしたドアを修理に来てくれた。
皆でそうやってたら、その子達もわかる子から、暴れなくなっていきました。

人間助け合っていかなくちゃね。

は〜、毎日怒ったり怒ったり笑ったり怒ったり、
学校は本当にいろんなことがありますね。
mippisan、変なしわが増えないように、お肌のマッサージでもしましょうね!(最近いいクリームを買ったんだ♪)
長文ごめんなさい。

singer-rosebud (2005-06-19 13:28:00)


■おお〜(@@)怒ってる怒ってる…私も怒ってる

全く同感。学校として対策をとってほしいですねって、出来ることは限られています。なんでもかんでも人任せ、こういう親っているんですよね。学校に言うんじゃなくて、教委とか文科省に「人増やせ!」っていってほしいものです。この記事、学校便りに載せたいのですけど、いいですか?

princip (2005-06-20 17:29:28)


■singer-rosebudさん

そうそう!毎日怒ったり怒ったり…\(≧▽≦)/
最近は一日一爆発(!)で済んでいるので、まぁいい方かも。
しわもシミも増えそうです。あはは。

みっぴ@管理人 (2005-06-20 23:19:16)


■principさん

文部科学省に言う!いいですねぇ。お母さん方、言う方向が間違ってると思います、ホント。

で、この記事、学校便りに載せたいとのことですが、お返事が長くなりましたので、別記事にしてアップさせて下さいね。

みっぴ@管理人 (2005-06-21 00:14:56)


■無題

この記事を読んでギョっとしました。
それでうちの子(長男6年生)もいい加減こういう事はわかるだろうなと意見を聞いてみました。
こういう子達を例えば「ここの学校では面倒みれません」っていったら俗にいう障害者のお子さんが通う学校にでも通わせろっていうの?って言われました。
そんでもって人間自分に似た性格体格の人ばっかり集まった団体で過ごせば絶対つまらなくなるとも言ってますた。

小学6年のうちの子でもこういうくらいの判断は出来るんですから少し考えたらわかるんじゃないかな?と思います。

見た目だけでなく心の病だとかなかなか世の中に認知されていない病気や理解されない病気もあるけれどそんな人間が仲間にいる中でどういう風にやっていくか暗中模索しながら育っていく子供の方が将来楽しみです。

Windy (2005-06-25 22:35:49)


■Windyさん

Windyさん、おいでいただいて有難うございます。お返事が遅くなってすみません。先程、やっと通知票の下書きが終わりましたので書いています。

「女王の教室」はごらんになっていますか?「みんなの足を引っ張る人は本番に出さない」と阿久津先生が言います。あの先生が言うとみんなは「ひどい」と思うのかもしれませんが、上の投稿をした保護者も結局は同じ事(弱者切り捨て)を考えているんですよね。

"いろんな人がいるのが人間社会であって、その一人一人に、守られるべき大切な人生がある"ことを学ぶことができる「学校」でありたいです。

みっぴ (2005-07-17 09:03:45)


■自分は・・・

 自分は教師ではないのだけれど、そういう子がいてくれるのは、逆に周りの子を成長させてくれるときもあるんじゃないかな??と思います。だって、周りの子も冷たい目でみるだけじゃなくて、教えたり助けたりできる場合があるのかなって思う。そうすることによって、クラス全体が育っていくような気がします。学校は勉強だけじゃない!って金八先生がいってた。(笑)

takeout2005 (2005-07-21 22:17:52)


■そうですね。

takeoutさん、コメントありがとうございました。ペーパーテストができても、人間として冷たい子を育てたくはないですよね。「クラス全体が育っていく」まさにそれだと思います。

みっぴ@管理人 (2005-07-31 16:27:05)
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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