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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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principさんの「小学校長のお仕事:女王の教室 第6話 失格教師=阿久津真矢〜あまりにもひどい事故対応に呆れる」 へのトラックバックとして書いています。

すみません、コメントしようとしたら、また長すぎてハネられました。いっつもこれだ(^^ゞ

「ドラマなんだから…」というご意見の方がたくさんいらっしゃるようなので書きます。ドラマそのものは初回程度しか見ていないのでコメントは控えますが、principさんの意見は「知らない人は本当にそうだと思ってしまうところ」を「そうではありませんよ」と言ってくださっているのだと思いますよ。

「所詮ドラマ」という時には、私達が認識していることと少し違うことがドラマ内で行われた場合、「あれはドラマだから」と考える、ということですよね。で、今回principさんが仰っているのはそのことではないと思います。

例えば
1.放課後、何人か残って掃除をする。たいてい悪ガキはサボって帰ってしまう、という状況
2.「○○のお母さん、□□小学校の給食のおばさんなんだって?」という台詞
このような描写を、学校関係者以外はさらっと見逃して、そういうものだと思ってしまうのではないでしょうか。読んでみて、どこがおかしいか気づいていただけましたか?サボって帰ることがいけないと言ってるのではないですよ。

ドラマの主要ではない部分で、一般の人が知らないことを、現実とは違うように放映されたら、一般の人はそれがその社会の中では当たり前のことだと思うでしょう。だから、ドラマの展開に支障のない範囲で、できるだけ現実に沿って描いて欲しいのです。できれば、そういった「現実をねじ曲げなければ描けないような展開」にはして欲しくないですね。時代劇を撮る時や、歴史小説などを書く時に「時代考証」という言葉を使いますが、それに似ていると思います。

私も全国の学校の状況を知っているわけではありませんから、もしかしたらドラマが作られている地方ではこのような状況が当たり前なのかもしれませんが、少なくとも私の勤務する地域では、前述の1.2.どちらの状況もあり得ません。1は、防犯のため、学年ごとに下校する時刻が決められているからです。毎週末に、翌週の時間割と一緒に、毎日の下校時刻も家庭に知らせています。迎えに来るおうちの方もいます。一部の子を残して掃除当番をさせたり、居残り勉強をさせたりすることはできないのです。もしそのようなことをする場合、学校に残る子の家庭全てに連絡することが求められます。2の給食調理業務員については、「給食の先生」または個人名で「○○先生」と呼ぶように統一されています。

ドラマを作った人は、もしかしたら小さい頃このような状況だったから、それをもとに話を作るのかもしれません。しかし、ドラマの本筋に直接関係なければ、学校というところに関わっていない人は、ドラマを見て、どの学校でも帰る前に当番が掃除をすると思うでしょうし、調理業務員は「給食のおばさん」と呼ばれると思うでしょう。そういう間違った知識を元に、学校のことをどうこう言われてはたまらないなあと思うのですよ。でも言う人結構いるんですよね。保護者でもないのに電話かけてきたり。(^^ゞ



コメント

■確かに、現実は

ドラマ通りじゃない、と思います、私も。
ただ、う〜ん、うまく言えないのですが、「現実通りではない部分」(=教員が疑問を感じる部分)って、きっとドラマの製作サイドからすれば、そのドラマの「主題」的部分じゃなくて、「枝葉末節」的部分なのじゃないかと思います。でも、現場の教員からすれば、どうしてもその「枝葉末節」が気になってしまう。そして、その「枝葉末節」部分にリアリティーがないために、ドラマ全体がリアリティーに欠けて見えてしまう、のじゃないかと思います。

nimotunoooi (2005-08-09 22:59:38)


■ドラマは虚構が前提だけど

やっぱり、出来るだけ実際に近い部分を多く持っている方が、視聴者に訴える力が強くなると思うんですよね。まあ、実際をトレースしただけでは単なる日常のコピーになってしまうし、切り張りしてナレーションを入れればドキュメンタリーだし、どこにどう作り物を入れるかが、フィクション制作者の腕の見せ所ではあるわけですが。

princip (2005-08-10 08:37:42)


■おはようございます。

記事中に私の記事をリンクしていただき。ありがとうございました。m(_ _)m

princip (2005-08-10 08:39:11)


■nimotunoooiさん・principさん

そうそう、枝葉末節部分にリアリティーがないと、ドラマ全体がリアリティーに欠け、視聴者は引き込まれなくなってしまいますよね。

小説なんかだとそういう背景をしっかり調べてから書くそうですが、テレビドラマの脚本などだと、どうしても調べ方が浅くなってしまうんでしょうかね。社会全体に影響を及ぼしているかもしれないものですから、枝葉末節といえども、ていねいに作って欲しいですね。

みっぴ@管理人 (2005-08-12 01:00:24)


■無題

はじめまして。
私が勤める学校は調理員さんだなぁ…とこっそり思ったので初めてコメントを書かせていただきました。
給食のオバサンって自分も子どもの頃に使ってたけど思えば呼称だなって思います。
緑のオバサンとか…最近は見かけないですけど。
学研のオバサンは…関係ないですね。

女王の教室はありえなさが面白いと思って時間が合えば見てますけど、大筋に関係のない製作側が深く調べずに、思い込みや昔の知識、間違った情報などをそのまま使ってしまう細かい部分が気になって仕方ないです。
視聴者はありえないお話を見て、さすがに現実とは思わずこれはフィクションだ、と思うかもしれないけど、細かい間違った情報まではフィクションとは思わないだろうな、と思うと少し気持ち悪さが残ります。
虚構が前提、とは言うけど、もうちょっと深く調べて欲しかった、というのに深く同意です。

いちこ (2005-08-12 10:19:28)


■いちこさん

コメントありがとうございます。分かっていただいて嬉しい!

そうですね、作ってる人自身がそれを本当だと思いこんでいるのですね。それを崩すのは大変だなあ、とあらためて思いました。

みっぴ@管理人 (2005-08-13 11:22:15)





投稿者:無敵2007/4/2 23:05
ドラマでも、思い切りあり得ない話にしてくれれば良いのですが、そうでないとやはり現場を知らない人は「そうなんだ!」と思うでしょうね。番組を作る人は本当に与える影響の大きさを考えてしっかりつくって欲しいですね。
http://ameblo.jp/ayuku0926/
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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