忍者ブログ
小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
[269]  [268]  [267]  [266]  [265]  [264]  [263]  [262]  [261]  [260]  [259
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

他の先生がパソコン教室で子ども達の指導をしているところを見ました。
「せんせー!○○はどうしたらいいんですか」
「せんせー!画面に変なのが出ました」
「せんせー!字が英語になりますー」
「せんせー!…(以下省略)」
その度にその先生は子ども達の周りをあちこち飛び回って教えている。
で、できた子は退屈そうに違うことを始めようとしている。
こらこら。

つか、ものすごい違和感。

…なんで?

うーん。

多分…私のやり方と違うから、なんだな。

私は、専科の時も、担任してる時も、パソコン教室に行くと私はめあてだけ子どもに伝えて、あとは「自分たちで教え合って下さい」と知らん顔していたなあ。もちろん今もそうだけど。

そうしてると、そのうちお互いに
「ねえ、これどうやってするの?」
「ああ、それはね…」
「○○ちゃん、私にも教えてー」
「おっしゃ、できた!○○くんもこれする?教えてやるよ」
なんて子ども同士で勝手に教え合ってできるようになるんだよね。

学び合いと言うより、教え合いって感じではあるんだけど、まさに「全員が○○できるようになる」をめあてに、子ども同士がコミュニケートして、一斉授業より遥かに早く、確実にできるようになっていく。

上に書いた先生の場合は、それを全部自分でやろうとしてるもんだから、教室全体の空気が停滞している。もし一人の先生でできるとするなら、パソコン教室は20台パソコンがあるんだから(うちの市の話。本当は40台ないといけないんだよね、文部科学省の提案では(^^ゞ)、95%(19人)の子が自分でさくさくできて、5%(1人)がつまずいている、という計算になるんだけど、実際はできない3人くらいの子が一度に「センセー」となるんだよね。一人に付いている間あとの子は待ってるだけ。もったいない。

ところが。

「私パソコンが苦手で」と言ってる先生がパソコン教室に子ども達を連れて行くと、自分でうまく教えられないからと「分かっている人が教えてあげよう」というスタンスをとる。そうするとどうも自然に「学び合い」の形態になるみたいなんですよね。これってある意味ラッキーなのかも。

パソコンができる先生の方が、自分ができる(教えられる)からと自分でやろうとする。これって、普段の授業にも言えますよね。自分が分かっているからと自分が教えようとする。でも、全員に懇切丁寧に教えることは、一人では無理だとなかなか気づけない、というわけです。

パソコンに関して言えば、パソコンが苦手な先生はパソコンの技能を高める必要はあまりない。それよりも、例えばコピーをする時のルールとか、著作権法とか、そういうことをきちんと知っておいて、子ども達が危ないことをしそうになった時に注意できるようにしておけばいいと思います。

一般の授業なら、板書や一斉指導の技能を高めるよりも、全員ができるようになることの大切さとか、できない子を放っておくことの問題点とかをきちんと知っておけば、子どもが間違った方に行きそうな時に軌道修正ができるでしょう。

「この授業を成立させるためには何が必要か」をしっかり考えて欲しいな、と思いました。


…… コメント ……

2009/3/3 6:07 投稿者:かつのり
すばらしい!よくわかります。
学び合い・教え合いながら、自分でスキルを高めていきますね。中には「おお!こういうすごいの見つけた!」と教師も知らないすばらしい機能を発見して宣伝して回る子、「すげえ、それ、どうやってやるの!」と席を離れて聞きにいく子など。
それを教師が一人で教えようとするとたいへん、たいへん!「せんせえ!」っていう声、先生の都合に関係なくあがります。教えている最中であろうとも…。


2009/3/3 20:44 投稿者:DEN
そうそう、と思いながら読ませてもらいました。
「教師は楽して子どもは力がつく」なんて、ホント素晴らしい方法です(笑)

自分は、学級内での地位が低い子(力の弱い子・勉強のできない子・運動のできない子)に最初にこそっと教えて、「あとは○○君に聞いてみて」って全体に言うことがあります。
普段は下に見られている子でも、新しい分野では立場が横一線なので、こうすることで学級内での発言力を付けてあげることをすることがあります。
このやり方が正しいかは分かりませんが…


2009/3/10 22:17 投稿者:みっぴ
■かつのりさん
そうそう、こっちが忙しい時に限って「先生!」ですもんねー。今日もそれでキレかかった私…。(^^ゞあはは。

■DENさん
そういう子ほど、情報網が孤立している(他の子と授業中に関わらない)ことが多いように思うので、そのやり方はとてもいいやり方ですね!
PR
私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
広告
P R
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]