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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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朝、教室で一番にする子ども相手のお仕事が「健康観察」です。
これ、どこの地域でもやってるのかな?
どこでもこのやり方なのかな?
この辺りのやり方をご紹介しつつ、子どもの見方なんかも書いちゃおう。

「健康観察」はだいたい朝の会に組み込まれていることが多いです。
つか、私は「朝の会」が好きではないし、しなくちゃいけないとは決まってないんですが、私がしなかったら子ども達が次の年度になって好き勝手やる(ように見える)だろうからさー。一応、他の先生が担任した時にびっくりしない程度には合わせておかないとね。(^^ゞ

さて、朝の会を詳しく書くとそれだけで文句たらたらになりそうなので割愛。また今度ね。

「健康観察」は、担任の先生が児童の名前を一人ひとり呼んで、健康状態を把握するというものです。こんな感じ。

「○○さん」
「はい、元気です」
「○○くん」
「はい、風邪を引いています」
「○○さん」
「はい、ちょっと頭が痛いです」

…と全員分やるわけです。で、これを「健康観察簿」に記入し、日直とか保健係とかが保健室に運ぶようになってます。

私の子どもの頃だったら、空席を見て「○○がいないな。誰か連絡を聞いてるか」「先生、○○ちゃん熱が出たから休むって○○ちゃんのお母さんが言ってた」「わかった」程度で終わっていたような気がするんですけど、最近は来てる子の健康状態まで全員きっちり聞かなくちゃならないことになってます。

割と面倒なのが、「必ず担任(不在の場合は補助で入った先生)が名前を呼ぶこと」「健康観察簿は必ず担任(または補助)が記入すること」と指導を受けていることです。

少し前、1番の子だけを担任が呼んで、そのあとは「はい、元気です。○○くん」「はい、ちょっと風邪気味です。○○さん」のように、子どもがどんどん繋いでいくのが流行ったことがありました。今でもこれやってるクラスあるかも知れない。担任はどんどん記入していけばいいから、このやり方すごく速くて効率がいいんです。ただ、「先生が直接子どもの目を見て名前を呼びなさいね」と指導を受けます。まあ、確かにその方が「今日は目を合わせないなあ」とか「今日はニコニコしてるな」とか、状態の確認はきっちりできますね。これは仕方ないかな、と思います。

何とかして欲しいなーと思うのが「健康観察簿を担任が記入しなければならない」ということ。

実は、健康観察で子どもを呼んだ時、子どもがまだ来てないということは良くあります。単なる寝坊の遅刻だったり、病院に行ってから学校に来るため遅れると連絡が入っていたり、なぜ来ていないのか全く分からずこっちが慌てふためいてしまうような場合もありますが、そんな状況でも健康観察簿は保健室へ持って行かなければならない。保健室では養護教諭がその日の欠席者数などを把握しなければならないのです。

当然、まだ来ていない子の欄は「遅刻」のマークが付きます。ところが、健康観察簿を持って行ったあとすぐ滑り込んでくるAさんもいれば、給食前くらいにおうちの方に連れられてくるBくんもいるし、かと思うと「すみません、欠席の連絡を忘れてそのまま仕事に出かけていました」なんてCさんの保護者から連絡があったりもします。

最終的に出席簿に記録するのはAさん無印、Bくんは遅刻、Cさんは病欠の印を付けなければなりません。それなのに健康観察簿がどの子も「遅刻」では、健康観察簿は出席簿の補助簿の役割を果たしません。

それで、本当は担任が出席簿または補助簿に健康観察の結果を記入して持っておき、子どもが来たり連絡が取れたりした時に書きかえ・書き加えをするようにしたいのです。健康観察を子どもが記入して良ければ、健康観察をしている横で子どもが健康観察簿に記入し、私は補助簿に記入することができます。でも、そうしてはいけないと言われているので、健康観察のあとにもういちど補助簿に書き写すという二度手間をしなければなりません。あ〜面倒。

……・……*……・……

さて。
この面倒な健康観察をもっと面倒にして下さるのが子ども達です。
「いちろーくん」「はい元気です」と1秒で済むところが

「じろーくん」「はい、きのう、ならいごとにいって、帰ってくる時に、玄関のドアにかばんが引っかかって、ころびそうになって、てをついたら、けがはしなかったんだけど、手に足がこんなふうにのって、それで手首がちょっといたいのと、親指がちょっとすりきずになっています」
…(´ヘ`;)ハァ。そーですか。

気を取り直して。
「みっこさん」「あの、朝学校に来る時に、とちゅうみぞがあって、そこにかさを落として、拾おうとしたら、手がブロックに当たって、つめがひっかかって少し切れたので、一回家に帰って、ばんそうこうをまいて来たところが、まだちょっといたいです」
…(´ヘ`;)ハァ。そーですか。

んじゃ、次。
「こーたくん」「朝、ご飯を食べていたら、弟が後ろから叩いてきたので、ご飯をこぼして、それで弟とケンカになって、ご飯を食べる時間があんまりなくなって、急いでご飯を食べてきました」
…で、お腹が痛いとか?
「元気です」
…(´ヘ`;)ハァ。そーですか。

もー、勘弁してくれと言いたい。

単に、長年の勘でしかないんですけどね。
たかが健康観察でこうねちねちと話をする子っていうのは、別に怪我をしやすいとか体が弱いとかではなくて、精神的に不安定なんです。落ち着いている子は「はい、元気です」「はい、頭が痛いです」「はい、昨日骨折しましたけどそのほかは元気です」…骨を折ろうがどうしようが簡潔に答えます。あはは。

本当は、おうちの人に自分の話をたくさん聞いて欲しい。
楽しいお話をたくさんして、おうちの人に自分をしっかり見て欲しい。
でも、それがかなわないから、健康観察で自分がどれだけ「元気でないか」を詳しく話せば、その間だけは先生が自分を見て話を「うんうん」と聞いてくれる。
そういう事なんだろうと思うんです。

それじゃ、おうちの方にそれを伝えて、話を聞いてあげて下さいとやればどうか?
まずうまくいきません。というのが、こういう場合っておうちの方自身も「私の話を誰かに聞いて欲しい」タイプの方が多いみたいなのです。
仕事が忙しい、ご主人が自分の話をあまり聞いてくれない、核家族で子育てに自信がない、自分では精一杯頑張っているけど何か報われていない気がする、などなど。
おうちの方が十分満たされていないから、子どもを満たしてやる余裕がないとも考えられます。

だから、健康観察の時間がどれだけかかっても、先生が「うんうん」と話を最後まで聞いてやるのが一番いいみたいです。子どもが落ち着いてくれば、多少怪我をしていようが「はい元気です」といい声が返ってくるようになり、健康観察の時間はぐんと短くなります。

ちなみに、健康観察が一番短いのはどんな時だと思います?

 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓


遠足の日の朝の健康観察です。

この日に「はい元気です」以外の話をだらだらと始める子は、まずいません。

(^^ゞさもありなん。


…… コメント ……

2009/1/23 20:52 投稿者:DEN
うちのクラスの場合、一人ずつ聞いていくと「はい、元気です」という答えしか返ってきませんが、時間が無くて短縮しようと「具合が悪い人は立ちなさい」というと、必ず5〜6人が立ちます。
結局、一人ずつ聞いた方が時間短縮です(笑)

子どもって、ホント先生にかまって欲しいんですよね。
今年は、昼休みにできるだけ外に出て、子どもたちの相手をするようにしています。
昼休みに外に出るためには、子どもたちが忘れ物をせず、授業をちゃんと理解してくれることが条件なので、かなり厳しいです(笑)


2009/1/25 19:43 投稿者:みっぴ
■DENさん
それ私もやっちゃったことあります〜!o(≧▽≦)o
だから子どもなんですよねー。先生が急いでることなんて理解してくれない。あは。
昼休みに子どもと遊ぶ元気があるDENさんすごいです。私は中休みにわらわらと寄ってくる子どもと話をするだけでくたびれてます。
(^^ゞまたこれも同じ子に偏るんですが。


2009/1/26 16:01 投稿者:あんず
うちの学校はみんなの前で「はい、元気です。」を言わせるのも個人情報だという話になり(今年から)、
健康観察になると、教師が廊下に出て子どもが一人ずつ通りすぎる時に「元気でーす。」というように変わりました。

最初は違和感がありましたが、なれるとひとりずつ聞くより早く良いかもしれません。


2009/1/27 21:00 投稿者:みっぴ
■あんずさん
それ…誰が決めたんですかあ?(@@;)
まあ、お偉いさんが言い始めたんでしょうけど…ちょっと違うような気がしちゃいますね。
やっぱり、学級の子同士が「○○ちゃんは風邪って言ってたから今日は教室で遊ぼうよ」なんて、同じ仲間として友達の健康状態を理解し合って欲しいなと思います。まあ、なかなかそこまで理想的にはいきませんけどね。(^^ゞ

TOSSでよく言う「100点でもみんなの前で言いたくない人もいるでしょうから、その人は先生にこっそり耳打ちしてね」という感じなのかな。確かに、私も年齢を聞かれたら「教えてやらない」って言ってますし。あはは。自分が言いたくないことは個人情報だ。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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