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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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教育の窓・ある退職校長の想いの記事今のわたしには安心できる解き方だよ。を読んで、コメントしようとしたら長すぎてはねられたので、こちらに書いてトラックバックすることにします。

~ コメントしようとした本文 ~

初任者と呼ばれてからもう20年ほどたちますが、こちらのブログは、いつも、自分を反省しながら拝見させていただいています。
以前に算数の専科をしていた折、目盛りにこだわって授業をした経験から、ちょっと思うことがあったので書かせてください。

子どもの発言の、『真ん中のちょっと長い線のところがちょうど半分の500gで、』が「説明としては余分」と書かれていましたが、はかりの500gのところにもし数字が書かれていなかったとしたら、これは必要なのではないかなと思います。

「0㎏の目盛りがここで、1kgの目盛りがここでしょう。」
これで、0kgと1kgはわかりました。
そこで、その間の目盛りはいくつずつの間隔で飛んでいるのかを考えます。
見ると、真ん中に長いのが1本、それより少し短いのが10本くらいある。1kg=1000gは知っているとしても、0g→□→□→□→□→□→□→□→□→□→1000gの中の□に入る数が、10gずつ増えるのか、50gずつなのか、100gずつなのか。自信のない子が、短い方を10回も数えていくのは、途中で間違えたり、やり直したりする可能性が高くなると考えられます。

「だから、真ん中のちょっと長い線(目盛り)のところがちょうど半分の500gで、」
そこで、真ん中の長いのがいったい何gかをまず考えます。0g→□→1000gですから、ちょうど真ん中の500gであることが分かります。

「それで、それよりは短いけれど、ちょっと長い線を見ていくと、ここが100で、ここが200で、300、400、500、」
真ん中の500gが分かったあとなら、上の□の羅列は、0g→□→□→□→□→500gと考えることができますから、前より容易に、100gずつ増えることが分かります。

「600、700、800、900、そして、ここが、1000で、1㎏は1000gだから、」
上のようにして「100gずつ増える」と答えを出したとしても、それが本当に正しいのかどうかはまだ自信がない。それで、500gの目盛りを越えて、数字が書いてあるところ(ここなら1kg)まで読み進めるわけです。たとえば、0→□→□→□→□→10とあれば、「1ずつ増やそう。0→(1)→(2)→(3)→(4)→10、あれ?2ずつかな?…0→(2)→(4)→(6)→(8)→10、よしOK!」と、数字のところまで来た時に自分の考えが正しいかどうか確認できるということです。

「それで、ここが、100でいいって分かるでしょう。そうしたら、0と100の間に小さい線があって、それを数えると、20、40、60、80で、次,100だから、それで、一番小さい線は、一つが20gだって分かる。」
今度は、0g→□→□→□→□→100gの□を考えます。10gずつだと、0g→10g→20g→30g→40g→100g!それで、20gずつにして、0g→20g→40g→60g→80g→100g、ちゃんと100gになったので、一番小さい目盛りは20gだと分かる、というわけです。

…と、ここまで書きましたが、500gの目盛りのところに「500g」と明記されていたとしたら、当然このFちゃんの説明には余分なところがあることになります。見当違いのコメントになってしまっていたらごめんなさい。

あ、もう一つ。
「安心できる」というのは、算数で求める「正しさ」になるのではないかと思います。「速くできる(手順が少ない)」「何にでも使える」「わかりやすい(納得がいく)」などと同様に、例えば暗算よりも筆算をさせるように、「自分がこれをすればいつでも間違いなくできる(正しい、または間違えにくい)」という選択基準があると思いますが、それが「安心できる」ということなのではないでしょうか。

長々と書いてしまいました。また記事を楽しみにしています。
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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