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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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小学校3年生なんですが、図画工作は一年間ハラハラドキドキです。この一年間に、カッターナイフ、小刀、金槌にのこぎりまで使わせるようになってるんですから。

そりゃまあ、できるだけ早く教えるに越したことはないんでしょうけど、ここ10年くらいで、同じ3年生でもずいぶんと幼くなってきているのを感じるので、指導するのがとても怖いです。ホント、命がけ。

小刀で鉛筆を削るのを教える時、以前は小刀の握り方、削り方を指導すればそれで良かったのですけど、今は、「小刀を使わない時には鞘にしまってから机の上に置く」とか、「刃は危ないから人に向けない」とか、「刃の前に指を出さない」とか、そういうことから教えないといけなくなっています。小刀の刃が危険なものであるという認識が(ないわけではないけれど)ずいぶん薄いようです。

はさみ一つとっても、はさみの先を開いたまま平気で机の上に置く子が何人もいます。そういえば、糊の蓋を閉めないですぐ無くす子や、クレパスの色を元の所に戻していない子も多いです。

カッターナイフなども、こちらが目を光らせておかないと、刃を出して持ったまま別の紙を取ろうとしたり、友達と話しながらカッターを振り回したりなんてことを平気でしようとします。

使った後、片づけもしないといけませんから、刃についた木くずを取るためにはティッシュや布でどのように拭き取れば切れないのか、そんな細かいことも一つ一つ教えていかないと、「片づけで怪我をした」なんてことになってしまいます。

もし怪我をしたら、今までなら親が子に「あなたがちゃんと注意を聞いていなかったんでしょ」と叱っていたのが、いまは親が学校に「どのような指導をされていたのですか」と来ることでしょう。あー怖い。

例の事件があってからは、カッターナイフや小刀を持ってきたら、朝すぐに全員分集めてしまっておき、使う時だけ渡して、終わったら帰るまでまた預かっておくようにしています。それでも「先生、出すの忘れてました」なんて言う子がいますし…。

先日のこぎりの作業が終わりました。やっと3年の危ない単元が終わってほっとしています。もう少し、おうちでいろいろな経験をさせておいて欲しいなあと思います。のこぎりなどが上手に使えるように、ではなくて、「どんなことをすると怪我をするのか」とか、「危険なものは細心の注意を払って扱う」とか、「道具は使い終わったら元の所に片づける」とか…。そういうことを、小学校に上がるまでの間に、たくさん経験して、理解していてほしいです。

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コメント


■ほんと、大変でした☆

私も3年生でーす。
のこぎりはもう、いけいけー状態でやらせちゃいましたが、
子ども達は、びびってましたねーっ、かなり。
その前に、小刀で本当にびくびくしたからだと思いますが・・・。
小刀のとき、幸い我がクラス「のみ」、怪我人がでなかったのですが、
他のクラスは、全クラスで1〜3人の流血騒ぎで、保護者の物議もかもしだし、
大変でした。
事件後すぐにやったってこともあったし。
学校は、ほんっと、いろいろと大変ですよねー。
ちょっと前の「具合悪いのにくるなよー」など、
いつも、そうだよそうだよ、って言いながら読ませてもらってます♪

singer-rosebud (2005-03-03 18:59:14)


■想像を絶しますね

すごい〜〜〜。
大変ですね、本当に。
私は絶対に小学校では勤務できないって昔から思っていましたが(私の叔父が小学校の教員なので大変なことを色々聞いていて)
やはり無理だと再認識しました(汗)。
私は宇宙人の中学生を地球人にすることに徹したいと思います。(笑)
宇宙人と地球人混合の彼らは今、三送会のロックソーランに対する姿勢の違い(温度差)でもめています。
99人のロックソーラン、果たしてうまくいくのかしら・・・。

kyouiku (2005-03-03 19:07:41)


■同感!

みっぴさん またまた
そうそう!そうなのよ!!!!って感じです。

子ども自体がそういう状態なのもあるけれど
図工は専科の先生なのですが、その先生が……
ひどいんですよ。指導できていない。

4年生で木版画やらせているんですけど
立て続けに5人が左手の人差し指を切りました。
それだけで、どういう状況か想像できますよね。
そう、左手の置き方を指導してないんです。

申し訳ないけど、乗り込んでいって
左手の置き方を指導しました。
指導してればあり得ないけがです。

その後も病院送りが数名……
信じられません。

ぴょん (2005-03-03 23:22:35)


■追伸

そう、思い出しました。
中学校勤務のとき、学級減で1年間美術の先生させられてました。
のこぎりで、あの美術室の木の椅子をきられたり、
椅子が机に接着されていたり。
一番びっくりしたのは、彫刻刀のダーツ。
くわばらくわばら!
荒れた中学はひどいです。
私は音楽の先生でよかった、とつい思ってしまってました。
音楽室でも流血事件があるくらいなんですから、
美術や技術の先生は大変だと思います。
小学校で、ちゃんと使い方も心も、教えておかないといけないですね。

singer-rosebud (2005-03-04 22:33:40)


■お返事。

★singer-rosebudさん

実は、教師側が使い方を知らないって事があるんですよねぇ。うちの学年で怪我をさせたのはその担任の学級です。平気で間違った使い方や子どもには難しい使い方を教えていたりする。学年での教材研究が不可欠だと思うのですが、そういう時間は最近どんどん削られていますよね。困ったものです。

私も、思いっきりびびらせてからさせます。その位でちょうどいいですよね。
(*^o^*)

★kyouikuさん

私は、中学校の子ども達の方が、一人ひとりの自己主張がある分難しそう!と思います。小学生はだいたい先生の言うことを無条件で受け入れてくれますもんね。

宇宙人がみんな地球人に成長すれば、99人のロックソーランが成功しそうですね!ファイト!

★ぴょんさん

専科で失敗されると辛いよねぇ。うちは今年理科で専科に入ってもらってるんだけど、子ども用の教材の使わせ方がめちゃくちゃなのです。これ、また今度くわしく書いてみますね。このせいで、教室はごみだらけなのだ…。
(´ヘ`;)ハァ

みっぴ@管理人 (2005-03-04 23:11:59)


■痛い思い出

あたしは不器用な子だったために卒業制作のプレート作りで、見事に左親指を切りました。
病院で縫われること3針。

あぁ、恐怖の彫刻刀。

はなぷに (2005-03-07 00:08:49)


■うぎゃあぁっ!

(×_×;)考えただけで痛そう。
でも、左親指って…どう考えても刃より後ろにあると思うんですけど…。
(;^_^A

やっぱり、事前指導って、大切よね。
はなぷにさん、あなたはきっといい先生になれると思いますよ。うんうん。

みっぴ@管理人 (2005-03-07 00:41:35)
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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