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小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
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小学校で教えることは、教科以外にいろいろあります。でも、情報教育は、パソコン教室ができてから「何か違う」とずっと思っています。

例えば、「安全教育」はありますが、車の運転のしかたを教えたりはしません。最低限のルールを教えると共に、「どうやったら事故に遭わずに安全に道を通れるか」を考え、話し合っていきます。「自転車教室」というのを開く学校もありますが、自転車に乗れるようになるための時間ではなく、交通ルールなどを学習する時間です。

国語の中に「手紙の書き方」や「電話での話のしかた」が載っていることはありますが、実際に手紙を書いて切手を貼って出したり、電話をかけて見えない相手と話したりすることはほとんどありません。まねごとはもちろんしますけどね。

これだけ携帯電話が普及していますが、「携帯電話教育」なんてのは存在しません。もしするとすれば、「こういう被害が起きているので、ワン切りがかかってきても絶対にかけ直さないように」などの指導ですね。

だから、「情報教育」というのは、パソコンを使っているとこういう事があるから気をつけようとか、掲示板にはこういう書き方をすると分かりやすいとか、ルールやマナー、利用の仕方を身につける教育であって、車の運転のように実際に使えるようになることを目指すものではないと思うのです。

でも、パソコン教室が整備され、年間何時間かは教科等でパソコンを使わせるようになっています。情報教育の研究発表なんかを見に行っても、パソコンの使い方の話ばかり…何か違うのではないでしょうか。

パソコンが出始めた頃、「パソコンが使える人はすごい、使えない人は時代遅れ」みたいなことを言う人がいたりしましたが(現に今うちの学年主任もそういうことを平気で言いますが)、そういうことを言う人の方がパソコンが使えなくて焦っている人だと思うのです。そういう人が「これからの時代はパソコンくらい使えるようにならないと」と学校にパソコンを無理矢理に入れたような気がしてしょうがないのです。

子ども達は放っておいてもそのうちパソコンくらい扱えるようになると思います。ただ、使い方が自分勝手になりますし、ネットの怖さも知りませんよね。だからルールやマナーは教えていかないといけないとは思いますが、今の情報教育はそうはなっていないような気がします。

もっとも、教科として独立しているものではないですから、私達がそのあたりを考えて組んでいけばいいのですが、上に書いたように、学年主任がまずそういう人ですし、上の方はみんなパソコン苦手世代ですから、私の考えを納得してもらえるはずもなく…。とりあえず、パソコンクラブを担当した時や、自分の学級がパソコン教室を利用した時などに、ネットマナーについて教えたり、教室内だけのチャットで荒らしの疑似体験をさせたりしてます。

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コメント

■何が大切か

確かにパソコンとどうつきあうかということを教えるのはあたしもすごく大切なことだと思います。パソコンと同じように教科ではないけれど、現場で教えられることの多くなったものに「英語教育」があると思います。あたしがボランティアで行っている小学校でも市より委託されて来ているAETの先生がいます。その先生とは別にわざわざお金を払って来てもらっている大学の英語の先生(外国の方)もいて、その方の授業を見学させていただいてすごく勉強になったことがありました。前者の委託されているAETの先生の授業を批判するつもりはありませんが、ゲームを交えて簡単なあいさつの練習をする授業はよくある小学校での英語の授業だと思います。
でもあたしの見学した外国の先生の授業はもちろんゲームを交えて簡単なあいさつをするという展開は同じなのですが、例えば、あいさつをするときに外国ではおじぎではなくて握手をすることや、日本と外国とのジェスチャーの違いや、そこから派生して文化の違いについて。
また、英語は間違えてもいいから何かの言葉を発することから上達につながること。
その先生の教え方の上手さもあったのですが、「英語を勉強するとはどういうことか」「外国の文化に触れるとはどういうことか」という本質を子どもに伝えていたことに感心しました。

情報教育も英語教育もHOW TOだけを教えるのではいけないような気がします。

はなぷに (2005-02-27 01:02:56)

■はなぷにさん

その英語の先生、すごいですね。「何を教えるべきか」がわかっているということなんですね。

そこを履き間違えてるから「小学校の英語で間違った発音を教えられて困る」なんて議論がまかり通るんですよねえ。

そんなこといってたら、訛りのある先生は教壇に立てません!
\(≧▽≦)/なんてね。

みっぴ@管理人 (2005-02-27 01:14:03)


■子どもたちに何を教えるか

はじめまして。
わたしも小学校の教員しています。多分主任さんと年が近いかもしれません。

わたしの学校では手紙は切手を貼ってポストに投函するまでを指導していますし、電話のかけ方を勉強したあとは総合的な学習や生活科などでお願いするゲストティーチャーや訪問先に子どもたちに電話をさせています。(もちろんわたしたちがついて、学校の電話で)
パソコン教室についても、1・2年生でスキルを学んで、3年生の総合的な学習からはパソコンも学習の道具としてどうつかっていくかを教えています。
パソコンはともすると「パソコンの使い方」を指導するに終始しがちですが、三角定規や鍵盤ハーモニカや鉛筆などと同じ「学習に使う道具」ですから、使い方を教えたらどのように使うかを教え、使わせていくのが大切かと思われますね。
子どもたちになにを教えたいのか。どんな子どもになってほしいのかを考えて指導計画を立てていくのが情報教育にも大切なことと思いました。

ぴか (2005-02-27 13:09:08)


■ぴかさん

おいで下さってありがとうございます。

もちろん、使い方について学習することや、実際にパソコンを使って学習することを否定しているものではありません。私達も、電話を実際にかけさせたり、ゲストティーチャーの方にお礼の手紙を書いて実際に投函させたりしています。

手紙や電話で言えば、学校で手紙の学習をするからといって、はがきや切手代が頼みもしないのに予算から特別に下りることはありませんし、ましてや電話を教室に設置して練習するなんてことはないですよね、パソコンだけなぜこのような画一的な対応(パソコン教室を作る・パソコンの習熟をはかろうとする)なのでしょうか、ということです。

パソコンが既にあるのですから、その有効な活用方法を考えていこうとは思っています。ただ、上から降りてくることや、情報教育を引っ張っていくはずの人達の言っていることがどうも気になって、引っかかって、このような文になっています。

ぴかさんのblogの方にも、いろいろなご意見が集まっているようですね。そちらにもお邪魔させて下さいね。
(^-^)

みっぴ@管理人 (2005-02-27 17:06:32)


■ついか

ごめんなさい。わたしはよく読めていないのかもしれないのにコメントしていますねw
子どもたちのパソコンの上達はおとなの比ではありませんね。
どのように使うか、を教えるのが学校かなーって思うわけです。
その中にもちろんマナーあり。
そういう計画を立てて行きたいと思っています。

ぴか (2005-02-27 17:07:34)


■ぴかさん、ありがとうございます。

「どのように使うか、を教えるのが学校」これ、どの学習にも当てはまりそうですね。いい言葉をありがとうございます。(^-^)

みっぴ@管理人 (2005-02-27 17:33:08)


■情報教育担当より

 実は私は「情報教育担当」なのです。学校にコンピュータ指導はほんとうに必要かと疑問を持っています。家庭にある子はもう卓越していますし、ない子はさっぱり。そろばんと同じです。
 本校では、ネットの怖さを教えたいと思って、ネチケットの指導を始めました。でも、それも学校でここまでやるのかなと思っています。
 担当者の私が疑問に思いながらやっているので、お世辞にもコンピュータ教育が充実しているとはいえません。
 よく分からないコメントですみません。

実年教師 (2005-02-27 18:24:05)


■実年教師さん

担当の方がそういうことをきちんと考えて下さっているのって、それぞれの学年からすると、ものすごくありがたいと思います。

うちなんか、私一人で空回りしてますもん。先生方、ソフトはコピーしまくりだし、ウイルス対策ソフトの更新もしないでイントラネットに繋ぐし(だからパソコン教室のパソコンが2回もウイルスにやられた)、インターネットで検索したものを切り貼りして子どもの新聞に貼り付けさせるし…。

私が情報担当になったら、まず先生方に教育をしたい!って思ってます。
\(≧▽≦)/

みっぴ@管理人 (2005-02-27 22:13:07)
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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