忍者ブログ
小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。 (2022.6.14ここに引っ越してきました)
[317]  [318]  [316]  [315]  [314]  [313]  [312]  [306]  [309]  [308]  [307
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


オールカラー・ビジュアル版 親子で学ぶ 京女式しつけ術 (単行本)【Amazon】
オールカラー・ビジュアル版 親子で学ぶ 京女式しつけ術【楽天市場】

 本屋で(しかも子育てコーナーで)目立っていて、何となく手に取ったら、この本すごいです。
先生方にも、これから先生になる人や新人さんにもお勧め。
「親子で」とあるけど、生まれたばかりの子を持つおうちの方にこそしっかり読んでおいて欲しい本でもあります。


 私にはもう必要ない本なので購入しませんでしたが、…欲しかったσ(^◇^;)
現役の時にこの本が出ていたらなぁ~。
ほぼ全ページがはっきりした大きな写真なので、いろいろな読み方ができますし、教員ならそうすべきだと思います。


その1:小学校で指導すべき事や指導レベルを知ることができる。
 例えば「授業が終わったら机の上の物を全てしまってから席を立つ」ということについて
 ・小学校では全員に対してこの指導をしなければならないということが読んで分かります。
 ・なぜこうした方がいいのか、しないとどんなトラブルが起きるかを具体例で詳しく書いてあります。
 ・実際に「全員ができている状況」というのはどうなっていることなのか、写真ではっきり分かります。

その2:自分の学校・学級にまだ伸びしろがあることを知ることができる。
 もしかしたら、この本を読んで「こんなにきちんとやっている学校なんかここくらいのものだよ」とか、「こんな風に躾けられたら子供は萎縮しちゃうよ」と考える方がいらっしゃるのではと思います。私も、10年前だったらそう考えていたかもしれません。
 でも、そうじゃないです。例えば「廊下で先生にあったら立ち止まって頭を下げて挨拶をする」写真があります。これを1年生の時からしっかり身につけさせておく。(大人の方がちょっと面倒になってしまうこともありますが(^^ゞ)そうすると、年を経るに従って、TPOにあわせた簡略化(会釈だけにするとか、静かにすべきところでは小さな声で挨拶するとか)ができるようになってきます。
 毎回立ち止まって頭を下げて挨拶するのは大変だからと、子供に歩きながらの挨拶や会釈だけを教えていた場合、いつまでたっても「立ち止まって挨拶する」ことはできるようになりませんし、しろと言ってもできない子になってしまいます。
 実は、ここで書かれているレベルは「丁寧すぎ」なのではなくて「初歩」なのだ、ということです。TPOを考えるのは小さな子には難しいですからね。
 また、これを身につけて高学年になった子は、先生に向かって敬語で冗談を飛ばせるようにもなる…つまり、身についた躾は自然に出てきて自由自在に扱えるようになるので、まず萎縮することはないのです。
 挨拶ひとつでこれだけ書きましたが、他にもたくさんのことが載っています。その一つ一つについて「自分の学級・学校はどうだろう」と考えることができますね。

その3:この学校の先生方の影の仕事ぶりを見ることができる。
 写真で載っているので、掲示物や黒板の板書をそのまま見ることができます。
一つ一つ丁寧に作られた掲示物、低学年用に大きな字でまとめられた板書、朝の会の時に既に1時間目の学習の板書が書かれているらしいことなど。もしかしたら朝の会前の自習や0時間授業なのかもしれませんし、国語の時間を使って朝の会の練習をしているのかもしれません。そういう考えを巡らせるのも勉強になりますね。
 一般の学校によくある「一度作ったら日焼けするまでずっと貼ってある」「見栄えがいいようにラミネートしたりスチロール板を裏打ちしたりしている」というのがあまりなくて(立ち読みなので「あるよ」ということだったらごめんなさい)、その時その時に作っていったと思われる掲示物がたくさん映り込んでいます。4月の学級開き前後に作らなければならない物がたくさんあり、先生方がどれだけフルパワーで仕事している結果なのかを窺い知ることができるはずです。
 公開授業等に力を入れる先生方は多いですが、授業ばかりが「研究発表」されるからか、子供を育てるのは毎日のこういう隠れた指導・環境なんだってことが今まで表面化してこなかったと思うのです。

 先生の視点でこんな風に読めるということを3つ書きました。まだ他にも読み方がありそうです。何度も読んで新しい発見をして欲しい本だと思います。また、一人でなくて学校全体で共有して欲しいことだと思います。
 おうちの方の視点では、この本に書かれたことはある程度できるようになってから小学校に入学させるつもりで読んで欲しいです。だって、学校でこんなことを一から教えていかなきゃいけなかったら、とても教科書の学習内容まで行き着かないですよね。せめて三からくらいにしておいていただければ助かります。(^^ゞ

 で、この本とは関係ないんですが、もう一つ言わせてもらえば、三番目の「先生の仕事」について、仕事の仕方だけでなくスケジューリングの仕方などを新任の頃から「教えてもらう」ことがほとんどないです。大抵の場合、我流でやってます。近くの先生方と情報交換したりすることはありますけど、ホントに効率が悪い仕事の仕方をしていると思います。今後、こういう分野の(いわゆるGTDの)情報が先生方に広まってくれるといいなと思います。
PR
私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。

ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。

大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
広告
P R
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]