小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。
(2022.6.14ここに引っ越してきました)
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あちこちで30人学級についての記事を見つけたのですが、どうも書いている人が間違った認識をしている場合もあるような気がするので、ちょっと気づいたことを書いてみますね。
*「30人学級」は30人が上限ではない
*「30人学級」は30人が上限ではない
簡単に「30人学級」と言いますが、これ実は「30人以下学級」ではなく、「30人台学級」といったイメージでとらえていただきたいです。文部科学省はきちんと「30人学級」「35人学級」と分けて書いているんですが、ニュースなどはどうもひとくくりにしてしまっているようです。
現在、小学校の学級の定員(といえるのかどうか)は40人です。学級編成の時には、各学級が40人を超えないように学級数を決め、子どもを振り分けます。40人ちょうどで振り分けてあった場合、春休み中の転入などで、4月の始業式の時点で41人の学級ができれば、1学級増やして再編成します。でも、40人だった学級に、たとえば近くにマンションができたりして5月くらいに何人か転入があったとしても、それはそのままですから42人とかで授業をすることになります。そうすると、理科室に行った時に椅子や教具を40個用意しておいても足りない、ということが出てきます。これは授業する側にとっては大問題です。
今話題になっている「30人学級」というのは、実は「35人以下学級」である場合がほとんどです。そうしておけば、学級発足後に多少変動があっても40人以下でいける、という程度の変更なんですよ。私は「30人以下学級」にして欲しいですね。
*「子どもの数が減っているから1学級の児童数が減った」というのは勘違い
確かに、少子化で子どもの数は減りました。でも、1学級の上限は変わらないのですから、1学級の児童数は変わりません。変わってきているのは「1学年1学級」のところだけです。
1学年の児童数と学級数、1学級あたりの人数を出してみますね。
児童数39名 → 1学級(39名)
児童数40名 → 1学級(40名)
児童数41名 → 2学級(20名・21名)
児童数80名 → 2学級(40名・40名)
児童数81名 → 3学級(27名・27名・27名)
児童数120名 → 3学級(40名・40名・40名)
児童数121名 → 4学級(30名・30名・30名・31名)
こういう感じです。総児童数と学級の人数には何の関連もありません。それどころか、学級が減ると、その学年の仕事をする担任の人数が減るわけですから、運動会のことも遠足のことも、教材を頼んだり、計画を立てたり、そういった細々した学年の仕事を、少ない人数でこなさなければならなくなる。クラスが減れば、先生の仕事は増えるんです。
そのあたりを知らない方(教員でない方)が、今回のことについて想像だけでいろいろ言ってるような気がするんですが、わかっていらっしゃるかなあとちょっと気になりましたので、書かせていただきました。
蛇足ですが
私が小学校に入学した時(今から30年以上前ですね(^^ゞ)は、「45人学級」でした。ちょうどボーダーラインの人数だった学年で、入学した時は30人・30人・31人の3学級でしたが、翌年転出が出たので、45人・45人の2学級になったのを鮮明に覚えています。
でも、その頃より子ども達の体格はぐんと大きくなったのに、教室の規格は変わっていないんですよ。それどころか、今度新規格とやらで、机が一回り大きいものになりました。奥行きが10cm程度広いので、普通に並べても、5人並ぶと50cm下がることになります。最近の子は視力が落ちているというのに、です。私はそのことだけでも、「30人以下学級」にする意味は十分にあると思います。
-------------------------------------------
コメント
■ありがとうございます。
当Blogへのコメントありがとうございますm(__)m
確かにみっぴさんのおっしゃるとおり僕は教師ではありませんので、実情についてはみっぴさんより詳しくはありません。
ただ、一昨年まで僕は中学生の少年野球チームの監督をさせていただいておりました。また、中学校の部活も見させていただいたこともあり、学校の先生や教育委員会の方々とも話す機会が多かったのですが、そこで話をしていると子供たちと真剣に向き合っていないなぁという風に感じることが大変ありました。
先生方も実情は大変だということは多少なりとも認識しているつもりでいます。しかし、それを棚に上げて、「親」「社会」「子供たち」などのせいにして話す先生方にものすごい腹が立ちました・・・。(みっぴさんは違いますが)
僕は今でも小学校と中学校でお一方ずつ忘れられない先生がいて、その方々からの影響は大変大きいです。
今の子供たちも先生に出会って欲しいなぁという気持ちでいっぱいです。
mildseven10 (2005-05-15 10:22:04)
■学級
この記事を読ませてもらい、学級のカラクリが分かりました。
テレビでも、たまにやっているのですが、詳しい説明がなく、あまり分かりませんでした。
今、自分は学生をやっているのですが40人学で一番後ろの席の生徒と一番前の生徒だとすごい距離があります、ちなみに自分は一番後ろの席です。
なので、先生方にとっては大変かもしれませんが、30学級が良いと思います。
ブラック (2005-05-15 13:16:01)
■mildseven10さん
コメントありがとうございます。
ここ数年、仕事がすごく忙しくなった気がします。統計を取りたいくらい!
その中で子ども達にしっかり向き合い、子ども達の心に残るような仕事をするのはとても難しいことだと思いますが、mildseven10さんが影響を受けた先生のように、子ども達にいい影響を与えられる先生になれるといいなあと思います。
みっぴ@管理人 (2005-05-16 22:17:54)
■ブラックさん
早く現場の声が上の方に届いて、30人学級やその他いろんなことが実現していって欲しいです。
でも、どうでもいいことや変わって欲しくないことが先に変わったりするんですよねぇ。
(^^ゞ
みっぴ@管理人 (2005-05-16 22:47:48)
■「30人学級」って〜♪
うちの地域では子供の数が少なく1クラスになってきました。30人を超えると教室が狭く感じますね。
tomiyoshi (2005-05-17 08:43:59)
■tomiyoshiさん
子どもが少なくなって逆に一学級の人数が増えたわけですね。子ども達も歩きづらかったり、荷物の置き場がなかったりしますよね。先生も少なくなって、運動会とか大変だろうと思います。ご協力よろしくお願いします。(*^o^*)
みっぴ@管理人 (2005-05-23 00:21:16)
現在、小学校の学級の定員(といえるのかどうか)は40人です。学級編成の時には、各学級が40人を超えないように学級数を決め、子どもを振り分けます。40人ちょうどで振り分けてあった場合、春休み中の転入などで、4月の始業式の時点で41人の学級ができれば、1学級増やして再編成します。でも、40人だった学級に、たとえば近くにマンションができたりして5月くらいに何人か転入があったとしても、それはそのままですから42人とかで授業をすることになります。そうすると、理科室に行った時に椅子や教具を40個用意しておいても足りない、ということが出てきます。これは授業する側にとっては大問題です。
今話題になっている「30人学級」というのは、実は「35人以下学級」である場合がほとんどです。そうしておけば、学級発足後に多少変動があっても40人以下でいける、という程度の変更なんですよ。私は「30人以下学級」にして欲しいですね。
*「子どもの数が減っているから1学級の児童数が減った」というのは勘違い
確かに、少子化で子どもの数は減りました。でも、1学級の上限は変わらないのですから、1学級の児童数は変わりません。変わってきているのは「1学年1学級」のところだけです。
1学年の児童数と学級数、1学級あたりの人数を出してみますね。
児童数39名 → 1学級(39名)
児童数40名 → 1学級(40名)
児童数41名 → 2学級(20名・21名)
児童数80名 → 2学級(40名・40名)
児童数81名 → 3学級(27名・27名・27名)
児童数120名 → 3学級(40名・40名・40名)
児童数121名 → 4学級(30名・30名・30名・31名)
こういう感じです。総児童数と学級の人数には何の関連もありません。それどころか、学級が減ると、その学年の仕事をする担任の人数が減るわけですから、運動会のことも遠足のことも、教材を頼んだり、計画を立てたり、そういった細々した学年の仕事を、少ない人数でこなさなければならなくなる。クラスが減れば、先生の仕事は増えるんです。
そのあたりを知らない方(教員でない方)が、今回のことについて想像だけでいろいろ言ってるような気がするんですが、わかっていらっしゃるかなあとちょっと気になりましたので、書かせていただきました。
蛇足ですが
私が小学校に入学した時(今から30年以上前ですね(^^ゞ)は、「45人学級」でした。ちょうどボーダーラインの人数だった学年で、入学した時は30人・30人・31人の3学級でしたが、翌年転出が出たので、45人・45人の2学級になったのを鮮明に覚えています。
でも、その頃より子ども達の体格はぐんと大きくなったのに、教室の規格は変わっていないんですよ。それどころか、今度新規格とやらで、机が一回り大きいものになりました。奥行きが10cm程度広いので、普通に並べても、5人並ぶと50cm下がることになります。最近の子は視力が落ちているというのに、です。私はそのことだけでも、「30人以下学級」にする意味は十分にあると思います。
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コメント
■ありがとうございます。
当Blogへのコメントありがとうございますm(__)m
確かにみっぴさんのおっしゃるとおり僕は教師ではありませんので、実情についてはみっぴさんより詳しくはありません。
ただ、一昨年まで僕は中学生の少年野球チームの監督をさせていただいておりました。また、中学校の部活も見させていただいたこともあり、学校の先生や教育委員会の方々とも話す機会が多かったのですが、そこで話をしていると子供たちと真剣に向き合っていないなぁという風に感じることが大変ありました。
先生方も実情は大変だということは多少なりとも認識しているつもりでいます。しかし、それを棚に上げて、「親」「社会」「子供たち」などのせいにして話す先生方にものすごい腹が立ちました・・・。(みっぴさんは違いますが)
僕は今でも小学校と中学校でお一方ずつ忘れられない先生がいて、その方々からの影響は大変大きいです。
今の子供たちも先生に出会って欲しいなぁという気持ちでいっぱいです。
mildseven10 (2005-05-15 10:22:04)
■学級
この記事を読ませてもらい、学級のカラクリが分かりました。
テレビでも、たまにやっているのですが、詳しい説明がなく、あまり分かりませんでした。
今、自分は学生をやっているのですが40人学で一番後ろの席の生徒と一番前の生徒だとすごい距離があります、ちなみに自分は一番後ろの席です。
なので、先生方にとっては大変かもしれませんが、30学級が良いと思います。
ブラック (2005-05-15 13:16:01)
■mildseven10さん
コメントありがとうございます。
ここ数年、仕事がすごく忙しくなった気がします。統計を取りたいくらい!
その中で子ども達にしっかり向き合い、子ども達の心に残るような仕事をするのはとても難しいことだと思いますが、mildseven10さんが影響を受けた先生のように、子ども達にいい影響を与えられる先生になれるといいなあと思います。
みっぴ@管理人 (2005-05-16 22:17:54)
■ブラックさん
早く現場の声が上の方に届いて、30人学級やその他いろんなことが実現していって欲しいです。
でも、どうでもいいことや変わって欲しくないことが先に変わったりするんですよねぇ。
(^^ゞ
みっぴ@管理人 (2005-05-16 22:47:48)
■「30人学級」って〜♪
うちの地域では子供の数が少なく1クラスになってきました。30人を超えると教室が狭く感じますね。
tomiyoshi (2005-05-17 08:43:59)
■tomiyoshiさん
子どもが少なくなって逆に一学級の人数が増えたわけですね。子ども達も歩きづらかったり、荷物の置き場がなかったりしますよね。先生も少なくなって、運動会とか大変だろうと思います。ご協力よろしくお願いします。(*^o^*)
みっぴ@管理人 (2005-05-23 00:21:16)
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私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。
ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。
大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。
ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。
大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
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