小学校の子ども達のことや、学校の様子を振り返って & おすすめの本、趣味の話など…まあ、適当に。
(2022.6.14ここに引っ越してきました)
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私の勤務する地域では、「家庭環境調査票」というのを毎年4月におうちの方に配布して書いていただいてます。調査票そのものは担任しか見ないのですが、この調査票が、いろいろな書類の元になったりします。でも中には「こんな事聞いてどうするの」という項目もありますねぇ。では、一項目ずつ解説していきますね。
********************************
児童氏名(ふりがな):一年生はこれを元に名簿用のゴム印を発注します。役所から新入生のリストはあがってくるので、それをもとにすればいいのですが、そのリストの字が結構小さくて読みづらい。また、しんにょうの点が二つついているとか、恵美子さんの恵の中が虫のようになっているのとか、こだわりのある漢字の方がいらっしゃると、その細かいところまで確認するために、調査票と照合することが必要になってきます。ですから、ここは特に正しく書いていただきたいところです。卒業証書は戸籍通りに書かないといけないらしいのですが、どこの学校も卒業前にもう一度確認を取るだろうと思います。
生年月日:転出入する時、学年の確認のためだと思いますが書類に生年月日を書きます。あとは使ったことがないですね。保育園などのような生まれ月での差は、一年生でもほとんど感じられませんし。
保護者氏名(ふりがな):私達は「保護者の代表者」ととらえていますので、父親でも母親でも構いません。(一年生だけは、20年保管の指導要録に書きますのでよく考えてどちらか決めて下さいね。)下に「家族構成」を書くところがあるので、母親の名前を書いていてもイコール母子家庭とは思いません。ふりがなについては、一度だけ、緊急時にどうしても保護者の勤務先に電話をかけなければならなくなった時、「○○さんをお願いします」と言ったら「○○は2人おりますが」と言われ、下の名前を言おうと思ったら読めなくてあせったことがあります。(;^_^A
緊急時連絡先:ここは、以前は勤務先を書くようになっていましたが、今は「支障がないなら携帯等の番号をご記入下さい」となっていて、(父)_____(母)_____( )_____のように空欄があるだけなので、最近はほとんど携帯番号を書いていただいてます。
最後の括弧は、祖父母などすぐに動ける方がいればその方を書いていただくためのものです。
入学前の経歴:指導要録に記入する欄があるので、一年生のみ記入してもらいます。…でも、何年生でも割と記入しているのが不思議。
家族構成:それぞれ書く事柄は→続柄・氏名・年令・在学中の学校名(小学校在学中は年組)…なのですが、別におうちの方の年令はいらないんですよねぇ。「子どもの年令」くらいにしておけば?と作る人に言いたいですね。あと、「在学中の学校名」と書いてあるところに「会社員」とか「主婦」とか書いて下さる方がとても多いのも楽しい。別にそこまで書かなくていいですって(^^ゞ
※きょうだいがいるかどうかはいろんな場面で必要になってきます。
●うちの地域では、同じ学校に3人以上通学する場合、3番目以降はPTA会費免除になっています。それで、調査票で第3子かどうかを確認します。
●書類を配布する時、一件に一枚(家庭数と言います)配るようになっているものがあります。そういうものは、兄弟の一番上の子(長子と言います)だけがその書類をもらって帰るので、自分の学級に長子が何人いるかを調査票で調べて、その数だけ書類を配布するようになっています。例えば、学級の子が35人でも、お兄ちゃんお姉ちゃんが同じ学校にいる子が10人いれば、書類は25枚教室に持って上がって配るということです。
●家庭訪問や個人懇談では、きょうだいが同じ日の別の時間になるように、でも余りあいだがあかないように、担任同士で話し合って調整します。
●本人が休みになった時、お便りを持って帰ってもらうきょうだいがいるかどうかを確認します。お友達に持って行ってもらうのは、よほど家が近くない限り危ないなと思いますので、きょうだいでもって帰ってもらうのが一番安心ですね。
●新入生をクラス分けする時、在校生のきょうだい関係を調べて、きょうだいがいる子と、長子と思われる子が偏らないようにクラス編制します。子ども自身も違いますし、おうちの方も初めての方ばかりより、二人目、三人目の方がいたほうが心強いですよね。こんな感じで、現在在学している子だけでなく、未就学の子の情報も必要になることがあります。
身体状況:ここに「健康度:非常に健康 健康(普通) 弱い 非常に弱い」「食欲:…」なんてのがあって、○をつけるようになっているのですが、これは私はいらないと思うなー。それより、下の「気をつけて欲しいこと」に具体的に「そばアレルギーで口にできません」とか「キュウリが苦手ですが一口は食べるように頑張らせてます」とか書いていただける方がわかりやすい。
学校・学級に対する希望、お子さんに対して留意してもらいたい事項等:…この欄は教師泣かせです。学校・学級に対する希望を漠然と「いじめや差別のない学級に」とか、「学校に行くのが楽しいと思えるように」なんて書かれても、私達にはどうしようもない。頑張るしかない。後の方の「お子さんに対して留意してもらいたい事項」だけにして欲しいんですけどね。
家から学校までの略図:地図を書くようになってますが、家庭訪問に行くのに、おうちの方の地図で迷った経験は数知れず…あはは。最近はゼンリンの地図をコピーして一緒に持って回るようになりました。「ちず丸」とかで出したのをプリントアウトして貼ってもいいんですよ。どうせ担任しか見ないんだし。
****************************
今年は一年生担任。入学式にお願いした書類は合わせて8枚にもなりました。きょうだいがいれば2倍、3倍になるんですねえ…お疲れさまです。
-------------------------------------------
コメント
■おお、勉強になりました。
TBありがとうございます。
現役の先生のご意見は貴重です<(_ _)>
なるほど、無理に「空欄を作らないように埋める」必要はないのですね。
迂闊に書いて恥をかくこともあるんだ(汗
それも学校にきっとよるとは思うのですが、毎年白紙から書き直させる学校と変更のあった部分だけ訂正して提出させる学校と。
うちは白紙からです。
幼稚園か保育園かにこだわるのはヘンだな〜と思いますが(園名なら交流の関係でわかるんですが、幼か保かどちらかに○をつけねばならない)。
おお、PTA会費免除なんてあるのですね。
でも、それを学校が把握しているんですね〜。
うちは、先生から会費を徴収する立場で、先生は会費の徴収に携わられません。
うちは何人いようと一世帯で幾ら、です。地域によって様々ですね。
ルー (2005-04-16 21:00:56)
■ルーさん
私達教員が当たり前と思っていることでも、おうちの方には「?」のことってきっと多いんでしょうね。
これからもいろんな「?」を記事にして下さいね。私達も勉強になります。
('-'*)ヨロシク♪
それにしても、幼稚園・保育園を分けて記入させる理由は私達にも分かりません。幼稚園は文部科学省の管轄で、保育園は厚生省の管轄なので、何かあるのだろうとは思いますけどね。
みっぴ@管理人 (2005-04-17 11:15:41)
児童氏名(ふりがな):一年生はこれを元に名簿用のゴム印を発注します。役所から新入生のリストはあがってくるので、それをもとにすればいいのですが、そのリストの字が結構小さくて読みづらい。また、しんにょうの点が二つついているとか、恵美子さんの恵の中が虫のようになっているのとか、こだわりのある漢字の方がいらっしゃると、その細かいところまで確認するために、調査票と照合することが必要になってきます。ですから、ここは特に正しく書いていただきたいところです。卒業証書は戸籍通りに書かないといけないらしいのですが、どこの学校も卒業前にもう一度確認を取るだろうと思います。
生年月日:転出入する時、学年の確認のためだと思いますが書類に生年月日を書きます。あとは使ったことがないですね。保育園などのような生まれ月での差は、一年生でもほとんど感じられませんし。
保護者氏名(ふりがな):私達は「保護者の代表者」ととらえていますので、父親でも母親でも構いません。(一年生だけは、20年保管の指導要録に書きますのでよく考えてどちらか決めて下さいね。)下に「家族構成」を書くところがあるので、母親の名前を書いていてもイコール母子家庭とは思いません。ふりがなについては、一度だけ、緊急時にどうしても保護者の勤務先に電話をかけなければならなくなった時、「○○さんをお願いします」と言ったら「○○は2人おりますが」と言われ、下の名前を言おうと思ったら読めなくてあせったことがあります。(;^_^A
緊急時連絡先:ここは、以前は勤務先を書くようになっていましたが、今は「支障がないなら携帯等の番号をご記入下さい」となっていて、(父)_____(母)_____( )_____のように空欄があるだけなので、最近はほとんど携帯番号を書いていただいてます。
最後の括弧は、祖父母などすぐに動ける方がいればその方を書いていただくためのものです。
入学前の経歴:指導要録に記入する欄があるので、一年生のみ記入してもらいます。…でも、何年生でも割と記入しているのが不思議。
家族構成:それぞれ書く事柄は→続柄・氏名・年令・在学中の学校名(小学校在学中は年組)…なのですが、別におうちの方の年令はいらないんですよねぇ。「子どもの年令」くらいにしておけば?と作る人に言いたいですね。あと、「在学中の学校名」と書いてあるところに「会社員」とか「主婦」とか書いて下さる方がとても多いのも楽しい。別にそこまで書かなくていいですって(^^ゞ
※きょうだいがいるかどうかはいろんな場面で必要になってきます。
●うちの地域では、同じ学校に3人以上通学する場合、3番目以降はPTA会費免除になっています。それで、調査票で第3子かどうかを確認します。
●書類を配布する時、一件に一枚(家庭数と言います)配るようになっているものがあります。そういうものは、兄弟の一番上の子(長子と言います)だけがその書類をもらって帰るので、自分の学級に長子が何人いるかを調査票で調べて、その数だけ書類を配布するようになっています。例えば、学級の子が35人でも、お兄ちゃんお姉ちゃんが同じ学校にいる子が10人いれば、書類は25枚教室に持って上がって配るということです。
●家庭訪問や個人懇談では、きょうだいが同じ日の別の時間になるように、でも余りあいだがあかないように、担任同士で話し合って調整します。
●本人が休みになった時、お便りを持って帰ってもらうきょうだいがいるかどうかを確認します。お友達に持って行ってもらうのは、よほど家が近くない限り危ないなと思いますので、きょうだいでもって帰ってもらうのが一番安心ですね。
●新入生をクラス分けする時、在校生のきょうだい関係を調べて、きょうだいがいる子と、長子と思われる子が偏らないようにクラス編制します。子ども自身も違いますし、おうちの方も初めての方ばかりより、二人目、三人目の方がいたほうが心強いですよね。こんな感じで、現在在学している子だけでなく、未就学の子の情報も必要になることがあります。
身体状況:ここに「健康度:非常に健康 健康(普通) 弱い 非常に弱い」「食欲:…」なんてのがあって、○をつけるようになっているのですが、これは私はいらないと思うなー。それより、下の「気をつけて欲しいこと」に具体的に「そばアレルギーで口にできません」とか「キュウリが苦手ですが一口は食べるように頑張らせてます」とか書いていただける方がわかりやすい。
学校・学級に対する希望、お子さんに対して留意してもらいたい事項等:…この欄は教師泣かせです。学校・学級に対する希望を漠然と「いじめや差別のない学級に」とか、「学校に行くのが楽しいと思えるように」なんて書かれても、私達にはどうしようもない。頑張るしかない。後の方の「お子さんに対して留意してもらいたい事項」だけにして欲しいんですけどね。
家から学校までの略図:地図を書くようになってますが、家庭訪問に行くのに、おうちの方の地図で迷った経験は数知れず…あはは。最近はゼンリンの地図をコピーして一緒に持って回るようになりました。「ちず丸」とかで出したのをプリントアウトして貼ってもいいんですよ。どうせ担任しか見ないんだし。
****************************
今年は一年生担任。入学式にお願いした書類は合わせて8枚にもなりました。きょうだいがいれば2倍、3倍になるんですねえ…お疲れさまです。
-------------------------------------------
コメント
■おお、勉強になりました。
TBありがとうございます。
現役の先生のご意見は貴重です<(_ _)>
なるほど、無理に「空欄を作らないように埋める」必要はないのですね。
迂闊に書いて恥をかくこともあるんだ(汗
それも学校にきっとよるとは思うのですが、毎年白紙から書き直させる学校と変更のあった部分だけ訂正して提出させる学校と。
うちは白紙からです。
幼稚園か保育園かにこだわるのはヘンだな〜と思いますが(園名なら交流の関係でわかるんですが、幼か保かどちらかに○をつけねばならない)。
おお、PTA会費免除なんてあるのですね。
でも、それを学校が把握しているんですね〜。
うちは、先生から会費を徴収する立場で、先生は会費の徴収に携わられません。
うちは何人いようと一世帯で幾ら、です。地域によって様々ですね。
ルー (2005-04-16 21:00:56)
■ルーさん
私達教員が当たり前と思っていることでも、おうちの方には「?」のことってきっと多いんでしょうね。
これからもいろんな「?」を記事にして下さいね。私達も勉強になります。
('-'*)ヨロシク♪
それにしても、幼稚園・保育園を分けて記入させる理由は私達にも分かりません。幼稚園は文部科学省の管轄で、保育園は厚生省の管轄なので、何かあるのだろうとは思いますけどね。
みっぴ@管理人 (2005-04-17 11:15:41)
PR
私とブログについて
小学校の教諭をしていましたが、2012年に退職しました。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。
ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。
大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
定年じゃないですよっ!
ヾ(@°▽°@)ノ
今は、教育とは全く関わりのない生活を送っています。
ここに書かれている教員生活は過去のことですが、 今、先生として頑張っていらっしゃる方々の 何かしらのヒントになればと思って、 そのまま置いておくことにしました。
大変な毎日だと思いますが、まずは自分自身を大切に、 自分のできる範囲で頑張って下さいね!
応援しています。
カテゴリー
最新記事
(06/14)
(01/08)
(09/03)
(08/26)
(08/16)
広告
P R