一昨日の夜、近所で仮装して歩いている子ども達を見つけてしまった。ハロウィンのお祭りを子供会か何かでしたんだろうね。でもわざわざ外国のお祭りを持ってこなくても…と思うんだけど。

　私の小さい頃は、「お接待の日」というのがあって、子ども達は町中のどこでも「おせったいしておくれ」と押しかけて良いことになっていました。私達子どもはお菓子を入れるための袋を持って、あちこちを周ります。どこの家もお菓子やふかした芋などを用意して待っていて、私達はそこに行ってお菓子をもらったり、そこでお茶を戴いたりするわけです。

　もともとはお寺の行事ですから、街にいくつも建っているお寺をまわって歩くものなんですが、友達の家とか、老夫婦だけで子どもの来るのを楽しみにしている家とか、事前に情報を入手してそこに行きます。どこの家もたいてい喜んで迎えてくれて、自分達が用意した袋はお菓子で一杯になります。

　私の母などはこの日のためにお菓子を山ほど買ってきて福袋のように詰め、「今年は何人来るかな」と、大変ながらも楽しそうに準備していました。今考えてもとても懐かしいです。

　で、こういう行事はもともとお寺の「施し」の延長ですから、いろんな地域にいろんな形で残っているようですね。地域全体で子どもの成長を見ていく、という面でも、とてもいい行事だと思います。

　でも、こういうのはあまり知られずに、外国からのハロウィンとかが盛り上がるってのは、何だか寂しい気がします。皆さんの地域ではいかがですか？